10年ほど以前に福島の知人から生標本を送っていただいたことはあるのだが、発生しているところを見るのは今回が初めてだった。
今年は例年よりも半月ほど早く発生が始まったということで既に老菌になってしまっていたものも多かったが、このように新鮮な状態のものも幾つか見ることができた。

この画像は、OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII のフォーカスブラケット機能で撮影した8枚の画像を深度合成している。
発生環境は標高800m程の山中で、大きな石が幾つも転がっており、落ち葉が適度に溜まってるような場所だ。

こちらの画像は、Canon EOS M3 +11-22mmズームレンズで手持ち撮影したもの。画角が広いので牛肝菌研究所の調査員の方が写り込んでしまった。
スケールを入れた写真を撮り忘れたが、サイズは10cmちょっとくらいで、テンガイカブリタケと比べてもそんなに大きいということはないようだ。

この写真も OM-D E-M5 MarkII による深度合成
こちらは EOS M3 による手持ち撮影
最近のカメラは手ぶれ補正がけっこう強力になってきているので、かなりいいかげんにシャッターを切ってもブレていないことが多くなった。

別の発生場所ではトガリフカアミガサタケらしき幼菌も発生してきていた。
さらに、桜の木の下で落ち葉がなにやらあやしく盛り上がっているのをどけてみたら(実際には足で蹴っ飛ばしていたらしい・・自覚していないが)これが出てきた!

一瞬、これもオオズキンカブリタケかと思ってしまったのだが、よく見ると頭部の網目の構造や柄の表面の状態が全く違っている。
トガリフカアミガサタケとして間違いないのだろう。
ところで、OM-D E-M5 MarkII には「40Mハイレゾショット」という機能があって、0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら撮影することにより40Mセンサー相当の高解像写真を撮影することができる。
この画像がハイレゾショットで撮影したトガリフカアミガサタケの画像を等倍で切り出したものだが、実際にはRAWで撮影すると6370万画素(9216×6912ピクセル)の画像となり、恐ろしいほど高詳細な画像を記録することができるのだ。
