2016年04月23日

ついにオオオズキン・・!

昨日、長野市にある牛肝菌研究所のみなさんにオオズキンカブリタケの発生地を案内していただいた。
10年ほど以前に福島の知人から生標本を送っていただいたことはあるのだが、発生しているところを見るのは今回が初めてだった。

今年は例年よりも半月ほど早く発生が始まったということで既に老菌になってしまっていたものも多かったが、このように新鮮な状態のものも幾つか見ることができた。
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この画像は、OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII のフォーカスブラケット機能で撮影した8枚の画像を深度合成している。

発生環境は標高800m程の山中で、大きな石が幾つも転がっており、落ち葉が適度に溜まってるような場所だ。
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こちらの画像は、Canon EOS M3 +11-22mmズームレンズで手持ち撮影したもの。画角が広いので牛肝菌研究所の調査員の方が写り込んでしまった。

スケールを入れた写真を撮り忘れたが、サイズは10cmちょっとくらいで、テンガイカブリタケと比べてもそんなに大きいということはないようだ。
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この写真も OM-D E-M5 MarkII による深度合成

こちらは EOS M3 による手持ち撮影
最近のカメラは手ぶれ補正がけっこう強力になってきているので、かなりいいかげんにシャッターを切ってもブレていないことが多くなった。
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別の発生場所ではトガリフカアミガサタケらしき幼菌も発生してきていた。
さらに、桜の木の下で落ち葉がなにやらあやしく盛り上がっているのをどけてみたら(実際には足で蹴っ飛ばしていたらしい・・自覚していないが)これが出てきた!
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一瞬、これもオオズキンカブリタケかと思ってしまったのだが、よく見ると頭部の網目の構造や柄の表面の状態が全く違っている。
トガリフカアミガサタケとして間違いないのだろう。

ところで、OM-D E-M5 MarkII には「40Mハイレゾショット」という機能があって、0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら撮影することにより40Mセンサー相当の高解像写真を撮影することができる。
この画像がハイレゾショットで撮影したトガリフカアミガサタケの画像を等倍で切り出したものだが、実際にはRAWで撮影すると6370万画素(9216×6912ピクセル)の画像となり、恐ろしいほど高詳細な画像を記録することができるのだ。
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posted by gajin at 14:55| Comment(0) | きのこ

2016年04月15日

アミガサタケを撮る

毎年この時期になるとアミガサタケの仲間を探したくなってしまう。
今年は何か所かの発生場所を探してみても1本も見つけられないでいたのだが、今日やっと見つけることができた。
早速、写真の題材になってもらった。

新しく導入した EOS M3 + 11-22mmズームレンズで撮影
画角が広く接写が効くので、このように発生環境を写し込んだ写真を簡単に撮ることができる。
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< F16 1/60秒 ISO400 f=13mm 手持撮影 >

こちらは使い込んできた D5100 + 17-70mmズームレンズによる画像
廃止しようとしているシステムだが、その自然な描写はなかなか捨てがたいものがあるなあ・・。
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< F16 1/15秒 ISO100 f=24mm 三脚使用 >

これは、TG4のフォーカスブラケット機能でピントをずらして撮影した画像を深度合成したもの
なかなか面白い絵になるが、エッジのきつい画像になってしまうのとjpg記録となってしまうため階調が貧弱になってしまうのが欠点だ。
それと、きのこは動かないので良いのだが、周りの植物が風で動いてしまうのできれいな深度合成はなかなか難しいようだ。
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< F3.2 1/400秒 ISO100 f=5.5mm 手持撮影 >

TG4でもRAWで記録すると、これくらいの画質で撮ることができる。
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< F8 1/60秒 ISO160 f=4.5mm 手持撮影 >


posted by gajin at 23:56| Comment(0) | きのこ

2016年04月02日

町屋海岸の堤防改修工事

午前中、大好きなヤマザクラの花を撮影するため、ため池のある山沿いを歩いてきた。

ため池に張り出したヤマザクラの木はちょうど花の見頃を迎えていた。
淡いピンク色の花と赤い新芽、それと黒い枝が絶妙のコントラストを見せている。
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3月に新しく導入したCanon EOS M3 + 11-22mmズームレンズ は恐ろしくシャープな画像を記録してくれる。

何かきのこが出ていまいかと、やや薄暗い林道の入り口を少し歩いて見ると、道端の腐朽木からウラベニガサらしききのこが発生していた。
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午後からは三重大学裏の町屋海岸を見に行ってきた。
2013年9月から行われていた堤防改修工事が終わっているはずなので、状況を確認したかったからだ。

現地に行ってみると、堤防は新しく作り替えられ、狭かった堤防道路は2車線の舗装道路となり、さらに幅広の歩道らしきものも立派に整備されていた。
ところが、期待していた駐車スペースはどこにもなく、以前よりも海岸へのアクセスは悪くなってしまっていた。
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この海岸の管理者は、なんとかして人を海岸に近づけないようにしたいと考えているようだ。

海岸側は想像以上にひどいことになっていた。
かつてドングりタケの仲間も見られた画面右側にあった松林が完全に消失していた。
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そしてなぜか海岸側には矢板を打った堤防が撤去されずに残されている。
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かつてショウロがたくさん発生していた場所もこんなに掘り起こされてしまっている。
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しかし、ショウロ自体は今年かなりの量が発生したようで、このように若い松の周りに古くなったものがたくさん転がっているのが目に付いた。
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発生のピークは1-2週間前だったようだが、こんな感じで地上にかなり大量に転がっていた。
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もう少し若いものはこんな感じで発生していた。
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これなどはまだ食用にできるくらいだ。
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今回の堤防改修工事が海浜のきのこに対して致命的なダメージを与えたとは思えないが、車でのアクセスが以前より悪くなってしまったのは何とかしてほしいものだ。
それと、海岸側の矢板は早急に撤去されることを望む。




posted by gajin at 23:47| Comment(0) | きのこ

2016年03月15日

オオシトネタケ

あっという間に3月も半ばとなってしまった。

我が家のブラシノキのキツネタケモドキは、もうすでに老熟した姿を見せているものが多くなってきた。
やはり昨年に比べると1か月以上も早いようだ。
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この画像は、TG-4のフォーカスブラケット機能で自動的にピント位置をずらして撮影した7枚の画像をZerene Stacherで深度合成したものだ。きのこの部分は比較的良いのだが、背景のぼけた部分が何やらおかしくなっている。

これも同じように6枚の画像を深度合成したものだが、背景の不自然さはそれほど目立っていない。
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こちらは、大阪の埋め立て地のユーカリ樹下に発生したキツネタケモドキで、2月20日に採集されたものをもらってきたもの。
我が家のブラシノキのキツネタケモドキより1か月ほども早く老熟した姿となっている。
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この画像は、手動でピントをずらしながら撮影した9枚の画像を、やはりZerene Stacherで深度合成したもの。こういう画像は比較的うまく合成できるようだ。

雨がけっこう降っているので、もうそろそろウラベニガサが出てきているのではないかとシイタケのほだ場を覗いてみた。
しかし、ウラベニガサの姿は全く見られず、代わりにこのオオシトネタケが出てきているのが目に付いた。
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オオシトネタケはもうすでに4cmほどに成長しているものも見られたが、成熟するにはさらに期間を要するだろう。
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posted by gajin at 23:27| Comment(0) | きのこ

2016年02月16日

キツネタケモドキ?

先日のヒドナンギウムが発生している大阪のユーカリ林では、キツネタケモドキも既に発生が始まっているということなので、我が家のブラシノキ樹下でももしやと思って目を皿のようにして探してみた・・。

すると、驚いたことにやっぱり出てきていた!
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この冬は全体に異常な暖かさだったが、それにしてもこんな時期にキツネタケの仲間が発生するというのはやっぱりなんだかおかしな気がする。
これら南半球由来のユーカリやブラシノキに発生しているキツネタケの仲間は、起源はやはり南半球由来で、北半球とは違う季節の流れが遺伝子に刻まれているのではないかという気がする・・。

午後は、気晴らしに香良洲町の海岸を歩いてみた。

いつもの斜めの松がいつものように変わりなく斜めに立っていた。
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先日の雨でショウロがたくさん顔を出してきているのではないかと期待していたのだが、意外に1個も見つけることができなかった。春のショウロの大発生はもう少し先のようだ。

ケシボウズの仲間は昨年秋くらいから数多く発生していたようで、こんな感じのアバタケシボウズタケが広範囲に見られた。
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ナガエノホコリタケも1か所で見ることができた。
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波打ち際では、人懐っこいユリカモメが何かを突っついて食べているようだった。
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posted by gajin at 22:52| Comment(0) | きのこ