昨日のイカタケに気を良くして遠州灘の海岸まで足を伸ばしてみた。
朝1時間ほど寝過ごしてしまったため、御前崎市の浜岡砂丘に到着したのは7時半を少し回っていた。
浜岡砂丘では思った以上に強い風が吹いており、身につけたウインドブレーカーがバリバリと音を立て、吹き付ける砂で頬がチクチクと痛く、また耳の穴にも砂が入ってくるほどであった。

コナガエノアカカゴタケや、良くすればアカダマノオオタイマツも見られるのではないかと大いに期待していたのだが、どうもこの強風の砂丘はそんな状況ではなさそうだった。目に付いた唯一のきのこは、このスナヤマチャワンタケだけだった。

仕方がないので、隣接する広大なクロマツ林を少し歩いてみたが、ここでも発生しているきのこは非常に少なかった。

ハツタケが少しと・・

古くなったベニタケの仲間、

チチアワタケらしききのこなど、どれもあまり状態の良いものではなかった。

砂丘では、風よけの垣根を作る作業をしているらしく、イヌマキらしき枝がたくさん準備されていた。
そういえば、かつてコナガエノアカカゴタケやケシボウズの仲間が多く発生していた稜線の垣根は、今や腐朽してほとんど無くなっている状態なのだ。

磐田市の福田の浜に来てみると、風はとても穏やかになっていた。
何度かの台風で砂を被ったこの浜もだいぶん以前のような状態に戻りつつあり、いつケシボウズが大発生してもおかしくないと思われる。(今回もケシボウズは1本も見つからなかったが・・)

浜松市の中田島砂丘でも風はそれほど強くはなかった。
砂丘の広さは浜岡よりもずっと広大で、何よりあの目障りな風車が無いのが精神衛生上たいへんよろしい・・。

砂丘の一角に砂で作ったモニュメント?がたくさん並んでいた。砂像のコンテストか何かがあったようだが、ほとんどの像は見る影もなく壊れており、かろうじて原型を留めていたのがこの像だ。

しばらく探索していると、1カ所にオオシロカラカサタケが発生しているのが目に付いた。
これが近縁のスナタマゴタケだったら大発見なのだが、これはどう見ても服菌化はしていないようだ。

最後に1本だけケシボウズが見つかった。
一見してアバタケシボウズタケ(
Tulostoma adhaerens)だと思えたので、採集はしなかった。

駐車場のとなりのクロマツ林では、大型のテングタケやベニタケの仲間が少し発生していた。
これはツルタケと思われるもの

大型のイボテングタケと思われるきのこはほとんどが蹴散らされていた。

昼前には探索を終了して1号線を北上し帰途についた。
posted by gajin at 22:12|
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