AM3:30にぱっちり目を覚まして出発し、浜岡砂丘に到着したのは6:30頃。
予想どおり雨はほとんど上がってしまっていて、時々降ってくる小雨にも傘をさすことはなかった。
夜明け頃までは風がけっこう強かったが、しばらくすると風力発電の風車が止まってしまうほど穏やかになり、気温も比較的高かった。

しかし、風力発電の風車はまた増えているような気がする・・。
最初に出迎えてくれたのはこの可愛らしいスナヤマチャワンタケだった。

その近くでは小型のケシボウズが発生していた。

別の場所ではアバタケシボウズタケ(Tulostoma adhaerens)と思われるものも見つかった。
最近雨が多いせいなのか外皮には藻類が発生してきている。

同じような場所にヒメツチグリの仲間が転がっていた。
なぜか頭部には砂が多く付着していて特徴が分かりづらいが、雨水を吸って外皮が開いている様子はヒヨリヒメツチグリ(Geastrum kotlabae)のように見える。

また違う場所ではナガエノホコリタケ(T. fimbriatum var. campestre)のような大型のケシボウズも見つかった。
まだかなり新しい孔口の様子はウネミケシボウズタケ(T. striatum)を彷彿とさせる。

ヒメカンムリツチグリ(G. quadrifidum)のようなきのこも見つかった。

浜岡砂丘の西側の一角はなぜかブルドーザーで平らに均されていた。

クロマツ林内は予想外にきのこが少なく、やや古くなったショウロがあちこちで目立っていたくらいである。

次の目的地である中田島砂丘に向かう途中に立ち寄った大須賀辺りの海岸は、環境も非常に良かったが、ケシボウズなどは見つからなかった。

そのあと、福田の海岸にも立ち寄ってみたが、やはりまだケシボウズなどは発生してきていない様子だった。
中田島砂丘では、数年くらい前に作られた垣根が好い具合に古くなり、環境はなかなかが良くなってきていた。

ここでもアバタケシボウズタケ(T. adhaerens)らしきケシボウズが発生してきていた。

これはまだ発生から1か月も経っていないようだ。

トベラなどの低木がまばらに生える一角には、ここでもヒメツチグリの仲間が風に飛ばされたように転がっていた。

小型のケシボウズも何か所かに発生していた。

水分を十分に吸ってきれいに開いたヒメツチグリの仲間
やはりこれはヒヨリヒメツチグリ(G. kotlabae)のように思える。

最後に歩いた松林の際に大型のケシボウズが発生しているのが目に付いた。
これもアバタケシボウズタケ(T. adhaerens)のようだが、かなり大型で頭部の形状がかなり平べったいのが気にかかる。

今日は帰宅してから標本撮影のみで手いっぱいだったので、検鏡は明日以降やることにしよう・・。