2007年04月04日

本郷先生の思い出

初めて本郷先生のお宅におじゃましたときに見せていただいた、きのこのスケッチの原画のすばらしさを今でも忘れることが出来ない。
保育社の新菌類図鑑カラーページに掲載されているスケッチの原画などであるが、実際に印刷物と原画を見比べてみて、印刷の技術の幼稚さに愕然とした覚えがある。
これらの原画は、学術的な価値もさることながら、芸術的な価値も相当高いのではないだろうか。可能であれば、博物館のような場所に保管し、時々展示などもされるのが望ましいと思う。

その後、本郷先生には何度か三重県に来ていただいた折に、きのこのスケッチの指導もしていただいた。

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このスケッチは、2001年10月28日、宮川きのこの学校で本郷先生の指導を受けて私が描いたチャナメツムタケである。(これも原画はもうちょっと良い・・)
きのこ仲間とのバカ話も止めて、夜遅くまで一所懸命描いていた記憶がある。
最後には力尽きてしまったのか、ひだの線など筆の勢いにまかせて実物を見ないで描かれているのが見て取れるし、傘にあるクリーム色の鱗片なども本当は下地の白を残しておかないといけないのだが、上手くいかなかったので、後から白い絵の具で描いてしまっている。
それでも、翌朝、先生に見ていただいたら「90点ですな」と言っていただいた。
100点満点をとるのはなかなか難しいけど、もう少し練習をすれば95点くらいのものは描けるのではないかと、ずっと思っていた。
点数を付けてくれる先生がいなくなってしまったのが残念だ。
あとは自分で点数を付けるしかない。
今年は1枚でいいからまじめにスケッチを描いてみます。
そう言って先生に今日、最後のお別れをしてきた。
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2007年03月31日

蝶とトガリアミガサタケ

今日はあまり気温が上がらないだろうと思って朝から家でのんびりとしていた。ところがどうだ、10時を過ぎたあたりで急に日差しが強くなって気温もぐんと上がってきたではないか。しまったとばかり大あわてで支度をして車を伊賀市に向けて走らせた。春の女神ギフチョウを見るためだ。
ギフチョウは里山の雑木林の蝶だが、分布はかなり局地的だ。伊賀地方の生息地はアカマツ-コナラを主体とした二次林であるが、食草となるヒメカンアオイの分布との関係なのか、非常に局所的である。

ギフチョウに出会えたらフッシュアイレンズを使って周りの環境も写し込んだ写真を撮ってみたいと思っていたのだが、撮れたのはキチョウだけ・・。春の女神はなかなか微笑んでくれない。
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(D80, SIGMA 15mm 1:2.8 D EX DIAGONAL FISHEYE, F9.0 1/500秒 -0.3EV)

そのあと、いつものように名張市のアミガサ発生地に行ってみると、トガリアミガサタケが大きく成長しているのを見ることができた。
シャグマアミガサタケは今年も発生しなかったようだし、普通のアミガサタケはまだ動き出していないようだった。
この辺りは、ソメイヨシノが、やっとぱらぱら咲き出したところであった。
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(D80, SIGMA 15mm 1:2.8 D EX DIAGONAL FISHEYE, F9.0 1/20秒 -0.3EV)

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2007年03月21日

チョウチョ

このところ、ず〜っと雨らしい雨が降っていないので野山はカラカラに乾燥していて、とてもきのこを探しに行く気分になれない。
しばらく続いていた真冬のような寒さも、今日あたりはかなり緩んできたようだ。家の周りを少し歩いてみたら、この暖かさが待ちきれなかったとばかりにチョウチョが嬉しそうに飛んでいた。
D80に常用の17-70mmのズームレンズで狙ってみた。
まだまだ気温は低いのでチョウの動きはそれほど活発ではないはずなのだが、そうやすやすと近付ける相手でもない。
体はそのままでカメラを持った腕だけ伸ばしてチョウに近付け、うまくシャッターを切る方法を体得した。

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キタテハ(F8 1/500秒 f=70mm -0.3EV)

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モンシロチョウ(F8 1/500秒 f=70mm -0.3EV)

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ベニシジミ(F6.3 1/500秒 f=70mm -0.3EV)

D80SC_1030.jpg
ルリタテハ(F8 1/500秒 f=70mm -0.3EV ISO200)
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2007年03月18日

乾燥ショウロ

ショウロを探しに河芸町〜香良洲町の海岸を歩いてきた。
久しぶりの海岸歩き。日差しはさすがに3月の輝きなのだが、風がとても冷たくて冬のような寒さだった。
海岸はカラカラに乾燥していて、どうもショウロどころではないような感じだ。ケシボウズの仲間もミイラみたいになった残骸が転がっているだけだった。

ショウロは、香良洲町の海岸にたくさん転がっていた。
そんなに古くはなっていないのに、やっぱりカチカチに乾燥してミイラみたいになっている。
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発生環境はこんな感じ↓
自分の背丈よりも低いくらいの若い松がまばらに植栽されているところ。
このマツとマツの中間点くらいの離れた場所にけっこう発生している。
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不思議なのは、みんなこんな感じに掘り出されて転がっているということだ。
カラスか何かの動物が悪戯に掘り返したみたいな感じだ。
砂の穴の数と同じだけ乾燥ショウロが転がっているので、食用のために掘っているのではなさそうだ。
そんな悪戯をするのは、やっぱりカラスくらいだろう。
香良洲(からす)海岸だしね・・。(^^;
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2007年03月17日

リアルな夢

夕べ久しぶりにけっこうリアルな夢を見てしまった。
家の畑でウロコケシボウズタケを見付ける夢だ。
最初に目に付いたのがこんなに巨大なやつ↓
kesibose.jpg

60cmくらいはあっただろうか?栄養が良すぎて幾つもの個体が融合してしまったようで、柄の途中にも小さな頭部が付いていた。
最初これはBattarreaではないのかと思ったけど、よく見るとやっぱりウロコケシボウズタケだなと思った。すぐ横の地面に頭部がとれたウロコケシボウズタケの柄があったからだ。上に行くほど細まって、カールしたささくれがいっぱい付いている。やっぱりウロコケシボウズタケじゃないか!そう確信した。
きのこ雑記の浅井さんを呼んで(夢なのですぐに来てくれる)辺りを一緒に探してみたら、あるわあるわ、ざっと30個体くらいは見つかっただろう。どれもかなり古くなっていたが、頭部のちゃんと付いた典型的なウロコケシボウズタケ型の個体もあった。
こんな身近な場所なのに、なんでもう少し早く気が付かなかったんだろう。惜しいことをしてしまった・・。
それにしても、なんでこんなところにウロコケシボウズタケがあるの?
もう何年も石灰は撒いてないけど、乾燥がひどいから海岸の砂浜と同じような環境になっているんでしょうね。
あ、とりあえず胞子だけでもすぐに顕微鏡で覗いてみましょう・・。
などど話しているところで目が覚めた。

(ちなみに、ウロコケシボウズタケは海岸の砂浜には発生しないし、頭部も柄から離れにくいと思っているのだが、夢の中ではどうしてそうなってしまったのだろう? 夢っておもしろいな!)
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2007年02月10日

塩竃浜

「塩竃浜」と書いて「しゅうがはま」と呼ばれている。南伊勢町にある絶景の海岸だ。
海岸の植生にケシボウズの仲間が発生している可能性もあるなと以前から気になっていたので、今日はその探索に行ってきた。

塩竃浜の数百メートルに及ぶ弓形の海岸は基本的に砂利浜だが、内陸側はやや大粒の砂地となりハマゴウなどの植生が広がっている。海岸から打ち上げられる砂で谷が堰き止められて出来た海跡湖にはハマナツメの群落などが見られる。
(塩竃浜全景)
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漂着物がいっぱいのハマゴウの群落。どこの海岸でも見られるコウボウムギの仲間は全く見られない。イネ科の植物ではシバの仲間が少し見られるくらいだった。シカやウサギの糞、イノシシの足跡なども見られた。
ケシボウスの仲間が見つかってもおかしくはない環境なのだが、それらしきものは全く何も見つからなかった。ケシボウズが暮らすには、砂粒が少し大きすぎるのかも知れない。
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ハマゴウの後ろ側にはウバメガシの林が広がっている。
林床は砂地で、こちらの方がケシボウズやゲアストラムの生育に適しているように思えるが、ここでも全く何の形跡も見つからなかった。
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この海岸を一人で独占していた。
ケシボウズが見つからなくても全然平気。気分は爽快だ!
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砂利浜には貝やウニの殻など面白い造形のものがたくさん打ち上げられているので少し集めてみた。
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海跡湖の周辺にはハマナツメやスゲの仲間など貴重な植物が多数生育しているという。
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峠から海岸に至る道にはヤブツバキの木がとても多い。
日当たりの良い場所ではもうすでに満開となっているようだ。
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2007年02月04日

黒トリュフ

東京のレストランから手に入れたという黒トリュフをM2さんに届けていただいた。
ややアルコール系の臭いが鼻につく感じだが、全体には非常に良いトリュフ臭を放っている。
外観及び断面の様子はT.indicumと酷似している。しいて言えば、表面の突起がややなめらかという程度である。
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やはりこれはT.indicumなのだろうと思いながら、子嚢胞子を検鏡してみたら全然違っていた。本場の黒トリュフ T.melanosporumに間違いない!
(×100の画像)
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T.indicumの胞子に比べ表面の刺が短く数が多い。胞子のプロポーションもT.indicumに比べやや細長く、先が尖っているように感じられる。
(×200の画像)
EDSCN7380.jpg

(×400の画像)
※これはピントをずらした2枚の画像を合成してある。
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このような新鮮な状態のT.melanosporumは、実は初めて見るものだ。
類似種とされるT.brumaleとは、穀皮が剥がれやすくない点と、断面の模様が非常に細かいという点で区別できる。
しかし、melanosporumがこれほどindicumと似通っているとは思わなかった。肉眼での区別はほとんど不可能なように思われる。

フこれは、ランス、スペインあたりの山中でトリュフ犬が探し出したものなのか、或いは栽培品なのかも知れないと想いを馳せて眺めてみた。
ほんとうは標本として残しておきたいところだが、採集地なども分からないので、少しだけサンプルを残しておいて、あとはやはりオムレツにでも入れて食べてみることにしよう・・。(^^)
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2007年01月23日

ヒメキクラゲ

昨日は休暇をとったので、ハンノキの生える湿地を少し歩いてみた。
キボリア アメンタケア(Ciboria amentacea)という菌核菌を探してみたのだが、どうもうまく見つからなかった。
代わりに見つかったのは細い倒木にびっしり生えたヒメキクラゲらしききのこ。
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冷蔵庫に入れて水分を少し抜いてから切ってみたが、ふにゃふにゃでさっぱりうまく切り出せない。100倍で覗いてもこの厚さである。とうぜん担子器などの姿もうまくとらえられなかった。
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今日、仕事から帰って机の上に置いてあった標本を見たらかちかちに乾いていたので、これを切り出して覗いてみた。生のときに比べると随分簡単にスライスできる。フロキシンBで染色するとだいぶん組織が見やすくなった。表面に多数の胞子が形成されているのが見える。その下にある球形の細胞が担子器だろうか?
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さらに別の断面を見ると、胞子こそ見えないが担子器らしき組織の構造が良く分かる。写真左上に見られるように、イチジク型の担子器の上部から小柄が表面に伸びて、そこに胞子をつけているのだと思うのだが違うだろうか?
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もちろん昨日はハンノキの湿地を歩くために休暇をとったのではない。
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2007年01月21日

菌懇会合宿

昨日から今日にかけて東京の浜松町で開催された菌類懇話会の「日菌報原稿執筆合宿」に参加させてもらった。
さすがに参加された方々のレベルは非常に高く、私などはほとんど放心状態で聞いているだけという場面が多かったように思う。
メインの講師をしていただいた科博の細矢博士、夜遅くというか朝方に近くまで補酒授業(?)をしていただいたにもかかわらず、翌朝も頭は冴え渡っていたみたい。(さすがです!)
先日、本を紹介した養老先生は、「知る」ということは「=自分が変わること」という風に何かの本に書いておられたように思う。
ああ、自分ももう少し変われるように努力しなければいけないなあと、ちょっぴり思った。

(写真は昨夜の講義の様子)
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2007年01月18日

今朝の雑記

今朝の「雑記」を見て愕然とした。
"「今日の雑記」はしばらく休みます"という看板が出ていたからだ。
私が毎朝早く起きて真っ先にパソコンの電源を入れるのは、この雑記を見るためであった。
疑似体験というのだろうか、毎朝この雑記を見ることによって自分も一緒にきのこを採集してきた気分になり、切片を切り出し、染色し、押しつぶして顕微鏡で観察する気分を味わっていたのだ。それはいつの間にか私の記憶の中で現実のものと区別がつかなくなってしまうことすらあるような気がしていた。思えば私のきのこ人生(?)は、この「今日の雑記」と共にあったのではないだろうかとさえ思えてくる。「今日のきのこ」という拙い観察記録を発作的に作ったのもこの「雑記」に影響されてのことだった。
おっと、"あった"なんて書いたらもう「今日の雑記」が終わってしまうみたいではないか。そんなことではない、スローダウンということなのだ。
それにしてもこの毎日の更新というのは、超人の浅井さんにしても大変なことが多かったに違いない。長い間どうもありがとうございました。
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2007年01月04日

転勤

イベントの仕事が終わって、もう少し伊勢で遊ばせてもらえるかと思ったが甘かった。1月1日付けをもって津市の本社に転勤となり、本日初出勤をしてきた。(ゆーうつ!)
今度はまた電車通勤となるので、毎日少しずつでも本が読めるのがちょっとした楽しみだ。でも、ほんとに少しずつなのであまり難しい本はだめ。ついついろくでもない本ばかり読んでしまうのだ。

それとは関係ないが、画像がないので最近読んだ本の紹介↓
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大半は養老さんの「虫バカ日記」的な内容なのだが、最後の方の分類学についての話しはけっこう面白い。以下、この本から少し抜粋。
〜今日も標本を整理し、解剖し、写真を撮り、比較し、そして考える。おそらく私の残りの人生はこの作業でおしまいであろう。〜
〜分類学はじつは博物学と科学の境目に生じた。私はそう思う。〜
〜「種」とはじつはもともと感覚的なものではないか。私はそう疑っている。〜
〜以上の話から「種は脳ミソの中にある」という唯名論的な見方もとれるし、いや、人間の脳と関係なく外の世界に存在するという見方をとることもできる。「同じ」という概念の世界と「違う」という感覚の世界が同時に存在しうる。〜

家庭用のスキャナで昆虫の画像を取り込むことに目覚めた養老先生、最後には家庭用の電子顕微鏡が欲しいと言い出す始末。あれ、誰かさんと同じじゃあないの・・。なかなか面白かったです。

なんて書いてたら・・、↓もう使ってる!
http://info.nikkeibp.co.jp/nbpp/epson/musi06/index.html
お金持ちはいいなあ。(^^)

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2007年01月02日

今年は・・

新春初きのこはやはりウロコケシボウズを狙うしかないだろう・・。
ということを勝手に決めてしまったので、今日は小雨の降る中、大台町の発生地あたりを徘徊してきた。
そのウロコケシボウズが全くのオケラだったので何年か前エゾハナヤスリタケに似た虫草を発見した場所に行ってみたら、びっしりとヒラタケの発生した木が!! ・・というのはウソで、その場所のコナラの木が硬質菌にみごとにやられていたのでした。
今年の菌運全くダメそう・・。(それに最近山歩きが妙に雨にたたられているな。)
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元旦は、さすがにちょっと暇があったので大晦日に採集してきたGeastrumの胞子を検鏡して楽しんだ。
歯車のようなシルエットに見える疣があるので、やはりこれはコフキクロツチガキとして良さそうだ。胞子が多すぎて上下に重なってしまったが、かえっていろいろな部分にピントのあった写真となった。こういうのも記録としてはなかなかいいかも知れない。対物レンズはPlanではないDApo100なので画像の周辺部になるとピントが後ろにずれていくはずなのだが、カメラのズームを望遠側にして中心部の画像を切り取っているので、そんな影響は全く感じられない。
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これも同じコフキクロツチガキの胞子。
一見何でもない画像だと思われるかも知れないが、実はこの画像はピントをずらして撮影した3枚の画像を合成してある。1個づつの胞子のピントの合った部分をくり抜いて貼り付けるという作業を何回も繰り返し、30分くらいかけて苦労して作ったのだ。その割りにはあまり冴えなかったな。(^^;
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2006年12月31日

きのこ撮り納め

この年末はちょっと風邪気味だったせいで、あまり外に出ていなかった。
今日は午後久しぶりの海岸歩き。津市河芸町〜白塚町の浜をふらついてきた。冬らしい天気になったせいか海の色が青く澄んで気持ちいい。

河芸町の浜では、初めての場所でT.adhaerensらしきケシボウズを発見。わりとまだ新鮮な状態だった。
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白塚町の浜にやや大きめのトベラの木があったので、もしやと思って覗き込んでみたらやはりコフキクロツチガキらしきGeastrumがたくさん転がっていた。伊勢湾内の浜では初めて見るGeastrumである。トベラの木と海岸性のGeastrumはかなり相性がいいようだ。
大きめの個体をトベラの木の前に並べて記念撮影。今年の「きのこ撮り」納めかな・・。
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2006年12月20日

またまたトリュフ?

ハタケシメジ研究家のNさんが京都で買ってきてくれたというチョコレートが届いた。その名も丹波黒豆トリュフ!
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原材料名にトリュフと書かれてはいないので、トリュフ型のチョコというだけだと思うが、何やら黒いつぶつぶも入っているようなので一応検査してみることにした。
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中には18個もチョコが入ってる!
金色の包み紙のが普通のチョコで、銀色のはホワイトチョコだ。
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どちらも中にはトリュフのような黒いつぶつぶがいっぱい入っている。いつものようにこのつぶつぶを検鏡してみる。
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明らかにトリュフとは違う組織が見られる。
原材料名に記載のある黒豆かゴマの組織だと思われるが、黒い組織と白い組織が剥離しやすい感じなので恐らく黒ごまの組織なのではなかろうか・・。
チョコレートはこの後、美味しくいただきました。
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話は少し変わるが、つい先日新鮮なイボセイヨウショウロを手に入れることができたので、かねてから疑問に思っていた実験をやってみた。

先ず最初の画像は生のイボセイヨウショウロから取り出した子嚢胞子である。
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次の画像は5分ほどボイルして加熱処理をした破片から取り出したものだ。
生のものと比べると胞子表面の刺が少し萎縮したように感じられるが、それもそう意識すれは多少そのように見えるといったレベルの違いである。
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トリュフの胞子に関しては、加熱による変形はほとんど無いようだ。
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2006年12月05日

スナヤマチャワンタケモドキ!?

もう3日も前の話になるけど、2日の土曜日に香良洲海岸の探索の続きをやってきた。
目的のケシボウズの仲間は全く見つからなかったが、若い黒松の植林された場所でスナヤマチャワンタケらしきものを発見!!
三重県の海岸では初めての発見となるので、喜んで写真を撮っていたのだが・・・。 ん・・? 何だかちょっと違うなという予感が・・。 辺りを見回すと、ショウロが古くなって溶けたものが砂に幾つもの穴を開けている。
このあたりでスナヤマチャワンタケの線はほぼ絶望的と思われたのだが、いちおう持って帰って検鏡してみた。結果はショウロのそのものだった。 恐らく中心部を虫に食われてこんな形になったと思われるが、まぎらわしいったらありゃしない!
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そのあと4月にショウロの仲間がたくさん発生していた香良洲公園に寄ってみて驚いた。4月には青々としていた黒松の大木が、かなりの数松枯れにやられていたのである。もう既に伐採されてしまった新しい切り株も幾つか見られた。これほど手入れの行き届いた公園でも松枯れに対し打つ手がなかったことに愕然とする。
この公園は私が中学校のキャンプで来たとき、みんなで「肝試し」をした公園に違いない。そのときも立派な松がたくさんあったと記憶しているので、少なくともこの4月までの三十うん年間は昔と変わらぬ姿を保っていてくれたのだ。
ほんとうにこの松枯れ病の根本的な対策を早く見付け出さないと、日本の自然環境や景観、ひいては文化といったものまでにも大きな影響を及ぼすのは必至だろう。
4月のショウロ大発生は、長年月を生きてきた黒松たちの最後の力を振り絞った悲痛なメッセージではなかったのだろうか?
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2006年11月27日

香良洲海岸

昨日は香良洲町の海岸を少し歩いてきた。
3年ほど前にナガエノホコリタケがたくさん発生していた場所には全く何も発生していなかったが、少し離れた場所にナガエノホコリタケとT.adhaerensらしきものの新鮮な姿を見つけることができた。

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本当はこの海岸を隅から隅まで歩いてみたいところだが、今にも雨が降り出しそうだったので次回にすることにした。

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ナガエノホコリタケのこの房状の孔口は、雨を内部に浸入させずに胞子だけ外に散布するような仕組みになっているのだろう。

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このような典型的なadhaerensタイプの個体は、この浜では初めて見るものだ。

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採集したナガエノホコリタケ
ごく若いうちは柄がかなり白っぽいものがあるようだ。

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採集してきたT.adhaerensと思われるもの。
まだ孔口を開いていない若いものが幾つか見られた。

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ドングリタケの仲間もこの浜では初めて見るものだ。
大型で比較的不整形なタイプである。
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2006年11月26日

海岸とブナ林

昨日、約1年ぶりに紀宝町の浜を訪れてみた。
先日、津市の浜ではたくさんのケシボウズを見ることができたが、ここではケシボウズの仲間を1本も見つけることが出来なかった。その他の菌類もほとんど何も見られない状態だ。乾燥が長く続いていた雰囲気である。津市の浜とは随分環境が違うのだろう。
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その足で大紀町の山奥にある標高900mほどのブナ林を訪ねてみた。
目的は何年か前にブナ林の中にある木の洞で見つけたマユハキタケの確認である。マユハキタケの出る洞のある木は、記憶の位置とは違う場所にあったが何とか見つけることが出来た。
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マユハキタケも健在であった。
マユハキタケは普通暖地のタブの木に出ることが多いので、こんなブナ帯で見られるのは珍しいのかも知れない。
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それにしてもこれは何という樹なのだろう。
大きくて枝先にはとても手が届かないので、枝振りの様子をカメラに納めてきた。
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それと思われる落ち葉を拾ってきた。
今まであまり見たことのない葉っぱだ。
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マユハキタケについては、菌懇会の橋屋さんと荒木さんが調査を始められている。橋屋さんは植物がご専門なのでこの葉っぱを見ていただければ樹種が分かるかも知れない。
調査には多くのデータが必要なので、マユハキタケを見つけられたらぜひ下記に送ってあげて欲しい。
Trichocoma_paradoxa.jpg

この日は小雨が降っていたが、全体に山は長く乾燥が続いていた様子で、柔らかいきのこはほとんど見られなかった。
唯一新鮮な姿を見せてくれたチャナメツムタケと乾燥に絶えて育ってきたクリタケの写真を画像置き場にアップした。

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2006年11月20日

ケシボウズ合宿2006

18日(土)から20日(月)にかけて静岡県菊川市で行われた「ケシボウズ合宿」に参加してきた。
全国からケシボウズ愛好家(?)20名が集まり、楽しい時間を過ごすことが出来た。

浜岡砂丘を彷徨うあやしい人々・・
ケシボウズの仲間の発生量は少なかったが、海岸の砂浜特有の幾つかの菌を見ることができた。
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最初の夜にはあやしい映写会(?)もあった。
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口を開きかけたスナヤマチャワンタケ
いつもの年に比べると発生量は少なかったが、それでもかなりの数の個体を見つけることができた。
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コナガエノアカカゴタケも幾つかの個体を見ることができた。
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これがアカダマノオオタイマツ!
これは初めて見ることができた。すぐ横に幼菌も2個あった。
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帰り道、同行のMさんに9月24日いなべ市で発見されたウロコケシボウズタケの発生場所に案内してもらた。
雨でふやけているためか、かなりの大型に見える。湿ってゴム毬のように柔らかくなった頭部を指で少し押さえると孔口から勢いよく胞子が吹き出てくる。やはりこれは落ちてきた雨粒が当たることによって胞子を散布するのではないかという思いを強くした。
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2006年11月12日

トリュフ入り食品シリーズ・その6

昨日の例会のときにMさんが「はいっ!」ってくれたのがこれ。
がっが〜ん!ついにトリュフ入りのチーズが出来たのか・・。
(株)宝幸のチーズ・バー(トリュフ入り)です。↓
http://www.hko.co.jp/cheese/site004//public/010.html

中身を開けてみると、チーズの中には良心的(?)にかなりたくさんのトリュフ粒が入っているようです。
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原材料にトリュフ、トリュフオイルとありますが、トリュフオイルっていったい何でしょう?
調べてみると白トリュフや黒トリュフをオリーブオイルに漬け込んで香りを封じ込めたもののようですね。
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これも早速チーズの中の黒い粒を検鏡してみました。
↓先ずは×200の画像です。
EDSCN7174.jpg

↓次に×400の画像
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子嚢胞子を見る限り、これは日本でも自生が見られるイボセイヨウショウロ(Tuber indicum)として良いように思えます。
胞子の長い刺が残っている状態は、ひょっとすると前回のシチューのように熱処理がされていないのかも分かりません。でも全く生のままだとチーズの中に菌糸を延ばしていくことはないのか?という疑問(けっこう浅はかな・・)を感じたりします。

そうそう、肝心の味と香りの方ですが、味がやや酸っぱいというだけで私には何も感じられませんでした。単に私が鈍感なだけかも分かりませんが、そもそもチーズの強烈な味と香りの中にトリュフの味や香りが入り込めるものなのでしょうか??
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再開

担当していたイベントの仕事が先週でやっと終わった!
9月下旬頃から全く休み無しで働き続けてきたので、久しぶりの土日の休みがとても永く感じられた。

昨日(11日)はクラブの例会に久しぶりに参加した。
雨の少ない乾燥状態が続いていたので、あまり期待はしていなかったのだが、ヌメリイグチやベニタケ、テングタケの仲間など、予想以上のきのこを見ることができた。

桜の枯れ木に出ていた大型の硬質菌。
誰かが管孔部に落書きしたような形跡がある。これを見て別のやつに「きのこ」などと落書きしている会員もいた。きのこの会の会員なら、せめてこのきのこの学名くらい書いて欲しいもんである。もちろん私にはこんな硬質菌の和名すらさっぱり分からないのだが・・。
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本日の収穫品
種類はそんなに多くないが、その分じっくりと調べることができた。
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帰り道、海岸でケシボウズを捜してみた。これも久しぶり。
ケシボウズは予想以上に大量に発生していた。探している種は、外観ではなかなか区別が付かないようなので、かなり大量のサンプルを採集して持ち帰った。後の確認作業が大変だ。
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