ソライロタケは、発生のピークはやや過ぎているようだったが、比較的良く手入れされた孟宗竹林の斜面などに数多く発生しているのを確認することができた。

老成すると傘が反り返ることもあるようだが、こんなになるのは珍しい。
ひだの色が鮮やかだ。

じっくり確認すると、一帯の竹林にはどこにでもソライロタケが出ているようで、短時間の間に100本近くも確認することができた。これを目にすると、この時期どこの竹林でもソライロタケが出ているのではないかと思ってしまうが、そんなことはないのだろう・・。
写真は、帰りの道路脇斜面に格好良く並んで発生していた一群。クモの巣に積もっている胞子の色はかなり赤味を帯びているのが分かる。撮影後、これを標本用に採集させていただいた。

家に持ち帰ると、きれいな青色はかなりくすんでしまっていた。
これはひょっとすると照明光の加減なのかも分からない。

キイボカサタケ、アカイボカサタケ、シロイボカサタケのいわゆるイボカサ三兄弟もたくさん発生していた。
これはキイボカサタケ

そしてこれがアカイボカサタケ
先日、京都大学で開催された日本菌学会60周年記念大会でポスター発表された千葉科学大学の池側氏らの研究「キイボカサタケおよびその関連菌群の分類学的再検討」によれば、日本産のキイボカサタケとアカイボカサタケは分子系統的に差異が認められないということである。日本産の黄と赤は同種内の変異と考えねばならないようだ。

シロイボカサタケは黄や赤とは別種として良いようだが、感覚的にはなんだか釈然としない気分だ・・。

さらにダイダイイボカサタケ(青木仮称)と思われるものも見られた。
これも黄-赤イボカサタケの変異の範囲なのだろうか・・?

竹林の近くでは久しぶりにコンイロイッポンシメジを見ることができた。
昔これを良く目にしたアカマツ−コナラ林とは環境があまりにも違っているし、紺色も少し薄く感じるがコンイロイッポンシメジには違いないようだ。

遠目にキイボカサタケにしてはぼってりしすぎているなと思って近づいて行ったら、やっぱり違っていた。

キイロウラベニタケとか仮称で呼ばれているエントローマだが、今年は特に各地で良く発生しているようだ。

黄-赤-白の三色といえば、ナギナタタケの仲間もたくさん発生していた。
先ずはこれが黄色
ナギナタタケで良いのだろうか?

そして赤色はベニナギナタタケなのか??

白色は何だろう?
やや大型でシロソウメンタケではないと思われる。

トガリワカクサタケと思われるきのこも見ることができた。
写真では分かりにくいが、柄はゼラチン状ぬるぬる物質をまとっており、柄を持って抜こうとしても指がすべってしまうのだ。

オオゴムタケもたくさん発生していた。
オオゴムタケのイメージとして、なんとなく真っ黒なきのこという認識をしていたのだが、実は良く見ると真っ黒なのは発生している材の方で、オオゴムタケ自体は薄茶色のなかなかシックな色なのだ・・。

しかし、この発生している材の感じといい、発生の様子といい、キリノミタケにとても良く似ているなと思う・・。
私がまだ一度も見たこともないソライロタケの群生、そして綺麗な空色。
ご報告
春 ジゴペタちゃんを株分けしました。ふた鉢すくすく伸び伸び成長してくれています。
すみません。
最近Twitterばかりやっていてブログの更新まで手が回りません(^^;
https://twitter.com/Tulostoma
ジゴペタ順調に育っているようですね(^^)
でも気を付けないと、そのうち増えすぎてどうしようもなくなってしまいますよ!
もう少しすると花芽が伸びてくる時期ですけど、花芽が伸びて来たら早い目に暖かい室内に入れて早く花を咲かせた方が長期間花を楽しめるようですね。