比較的若い木が多いこの神社のシイ林では、カンゾウタケもまだ出ていない様子で、柔らかいきのこはほとんど目に付かなかった。

落枝に付いているヒメキクラゲが目に入ったくらい・・。

神社の脇の崩れかけたため池の土手に茶色い傘がにぎやかに並んでいた。
他にこれといったきのこも無かったので迂闊にもこれを持ち帰ってしまった・・。

意外にも胞子は紫色がかった色をしており、モエギタケ科などが疑われそうだ。

ひだ断面を見ると、縁シスチジアがたくさんあるようだが、側シスチジアは無いように見える。

縁シスチジアは先の細長いフラスコ型をしている。

担子器は4胞子性で、なかなか端正な姿をしている。

子実層をよく見ると側シスチジアらしきものが少数ながらあるようだ。

ひだ実質の菌糸にはクランプがある。

傘表皮は、表面を非常に細い菌糸が平行に走っているようだ。

しばらく考えてみたがさっぱり見当が付かない。ああ、やっぱりLBMはいやだ・・。
明日は本格的にきのこ探索に出かけることにしよう。
胞子に発芽孔がないようですが、アシナガヌメリの可能性は考えられないでしょうか?
標本撮影をしていなくて恐縮なのですが、本種にアシナガヌメリのような柄の偽根は無かったと思います。それと、胞子は平滑でイボは無いように思いました。
最大の特徴は胞子が紫色を帯びている(胞子紋はおそらく黒色系)ことだと思うのですが、他に心当たりの種はないでしょうか?