地面にへばりつくように小さな茶碗が並んでいる。
掘り出してみると意外にも菌核が付いていた。
春にモクレンの樹下に出る菌核菌 Ciborinia gracilipes なんかとちょっと似た感じだ。
辺りを探してみると隣のネギの植わっている場所にも幾つか出ていたので、ジャガイモとは直接関係はないようだ。
子のう盤の径は3-6mm程度で、柄は3cmに及ぶ長さのものもあった。

菌核内部は白い菌糸組織で満たされている。

子のう盤の断面は4層ほどになっており、托外皮層(右側)は球形細胞が数珠状につながっているようにも見える。

メルツアー試薬で染色した子のう盤断面
子のう先端と托外皮層にアミロイド反応が見られる。

子実層を拡大した画像
ツバキキンカクチャワンタケなどと殆ど変わらない感じだ。

KOHで少しばらした子実層の画像
微分干渉像のようにも見えるが、これは偏斜照明で撮影した画像を深度合成したものだ。

一体これは何を宿主にしている菌核菌なのだろう?
明日はもう少し色々な場所を確認してみよう・・。