2016年04月28日

キツネタケとアセタケの観察

昨日近所の農業公園で採集し観察したキツネタケとアセタケの写真を整理した。

このキツネタケは数年前に植栽されたコナラ樹下に毎年発生しているものだ。
写真はTG4でフォーカスブラケット撮影した数枚の写真を Zerene Stacher で深度合成したものだが、あまり上手くはいっていない。
2016-04-28-11.11.40 ZS DMap.jpg

標本撮影は、手動でピントをずらしながら撮影した10枚ほどの画像を同じように Zerene Stacher で深度合成したものだ。まあまあの出来栄えか・・。
2016-04-28-10.14.20 ZS DMap2x.jpg

胞子画像は、やはり手動でピントをずらしながら撮影した数枚の画像を深度合成したものだが、こちらは Zerene Stacher の PMax という方法を使用した。
右上の方の胞子などなかなか上手く合成されているものがある。60倍の乾燥系対物レンズを使用しているが、油浸100倍の対物レンズを使用すればもっときれいな画像を得ることができるだろう。きっと・・。
2016-04-28-10.33.16 ZS PMax_xs.jpg
胞子画像が少しずれているものは撮影途中で動いてしまったもののようだ。やはりこのような撮影ではカバーグラスにぴったりと貼り付いて動かない胞子のプレパラートをきっちり作る必要があるようだ。

アセタケの仲間は生態写真を撮り忘れたので標本写真のみ
3本しか採集できなかったので中央の傘の表裏の写真は実は同じものの写真を合成している。やはり深度合成は10枚ほどの画像を Zerene Stacher で処理したものだ。
2016-04-27-23.16.56 ZS DMapx2s.jpg

ひだ断面を顕微鏡で観察すると、厚膜の側シスチジアと縁シスチジアらしきものが確認できる。
160427_213540_IMG_9576x.jpg

フロキシンで染色しKOHでばらしたひだ断面の縁部
先端に結晶を付けた縁シスチジアらしきものが確認できる。
160427_214602_IMG_9582x.jpg

同じく子実層と側シスチジア
160427_214751_IMG_9586x.jpg

胞子はやや細長いイボ状で頂部(?)が突出した独特の形状をしている。
160427_220609_IMG_9597x.jpg

傘表皮の構造はアセタケ属ではあまり重視されないようだ。
160427_215347_IMG_9588x.jpg

柄シスチジアは確認できなかった。
種名は・・、やっぱり良く分からない。


posted by gajin at 22:09| Comment(0) | きのこ

2016年04月23日

ついにオオオズキン・・!

昨日、長野市にある牛肝菌研究所のみなさんにオオズキンカブリタケの発生地を案内していただいた。
10年ほど以前に福島の知人から生標本を送っていただいたことはあるのだが、発生しているところを見るのは今回が初めてだった。

今年は例年よりも半月ほど早く発生が始まったということで既に老菌になってしまっていたものも多かったが、このように新鮮な状態のものも幾つか見ることができた。
160422_112735_EM52_P4220032x.jpg
この画像は、OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII のフォーカスブラケット機能で撮影した8枚の画像を深度合成している。

発生環境は標高800m程の山中で、大きな石が幾つも転がっており、落ち葉が適度に溜まってるような場所だ。
160422_112905_M3_IMG_0538.jpg
こちらの画像は、Canon EOS M3 +11-22mmズームレンズで手持ち撮影したもの。画角が広いので牛肝菌研究所の調査員の方が写り込んでしまった。

スケールを入れた写真を撮り忘れたが、サイズは10cmちょっとくらいで、テンガイカブリタケと比べてもそんなに大きいということはないようだ。
160422_113806_EM52_P4220052x.jpg
この写真も OM-D E-M5 MarkII による深度合成

こちらは EOS M3 による手持ち撮影
最近のカメラは手ぶれ補正がけっこう強力になってきているので、かなりいいかげんにシャッターを切ってもブレていないことが多くなった。
160422_113138_M3_IMG_0544.jpg

別の発生場所ではトガリフカアミガサタケらしき幼菌も発生してきていた。
さらに、桜の木の下で落ち葉がなにやらあやしく盛り上がっているのをどけてみたら(実際には足で蹴っ飛ばしていたらしい・・自覚していないが)これが出てきた!
160422_135742_EM52_P4220071x.jpg
一瞬、これもオオズキンカブリタケかと思ってしまったのだが、よく見ると頭部の網目の構造や柄の表面の状態が全く違っている。
トガリフカアミガサタケとして間違いないのだろう。

ところで、OM-D E-M5 MarkII には「40Mハイレゾショット」という機能があって、0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら撮影することにより40Mセンサー相当の高解像写真を撮影することができる。
この画像がハイレゾショットで撮影したトガリフカアミガサタケの画像を等倍で切り出したものだが、実際にはRAWで撮影すると6370万画素(9216×6912ピクセル)の画像となり、恐ろしいほど高詳細な画像を記録することができるのだ。
160422_135704_EM52_P4220070_3.jpg


posted by gajin at 14:55| Comment(0) | きのこ

2016年04月15日

アミガサタケを撮る

毎年この時期になるとアミガサタケの仲間を探したくなってしまう。
今年は何か所かの発生場所を探してみても1本も見つけられないでいたのだが、今日やっと見つけることができた。
早速、写真の題材になってもらった。

新しく導入した EOS M3 + 11-22mmズームレンズで撮影
画角が広く接写が効くので、このように発生環境を写し込んだ写真を簡単に撮ることができる。
160415_145229_M3_IMG_0481.jpg
< F16 1/60秒 ISO400 f=13mm 手持撮影 >

こちらは使い込んできた D5100 + 17-70mmズームレンズによる画像
廃止しようとしているシステムだが、その自然な描写はなかなか捨てがたいものがあるなあ・・。
160415_144025_D5100_DSC_3082.jpg
< F16 1/15秒 ISO100 f=24mm 三脚使用 >

これは、TG4のフォーカスブラケット機能でピントをずらして撮影した画像を深度合成したもの
なかなか面白い絵になるが、エッジのきつい画像になってしまうのとjpg記録となってしまうため階調が貧弱になってしまうのが欠点だ。
それと、きのこは動かないので良いのだが、周りの植物が風で動いてしまうのできれいな深度合成はなかなか難しいようだ。
2016-04-15-18.31.03 ZS DMap.jpg
< F3.2 1/400秒 ISO100 f=5.5mm 手持撮影 >

TG4でもRAWで記録すると、これくらいの画質で撮ることができる。
160415_150119_TG4_P4150006.jpg
< F8 1/60秒 ISO160 f=4.5mm 手持撮影 >


posted by gajin at 23:56| Comment(0) | きのこ

2016年04月02日

町屋海岸の堤防改修工事

午前中、大好きなヤマザクラの花を撮影するため、ため池のある山沿いを歩いてきた。

ため池に張り出したヤマザクラの木はちょうど花の見頃を迎えていた。
淡いピンク色の花と赤い新芽、それと黒い枝が絶妙のコントラストを見せている。
160402_101904_M3_IMG_0305.jpg
3月に新しく導入したCanon EOS M3 + 11-22mmズームレンズ は恐ろしくシャープな画像を記録してくれる。

何かきのこが出ていまいかと、やや薄暗い林道の入り口を少し歩いて見ると、道端の腐朽木からウラベニガサらしききのこが発生していた。
160402_103055_M3_IMG_0317.jpg

午後からは三重大学裏の町屋海岸を見に行ってきた。
2013年9月から行われていた堤防改修工事が終わっているはずなので、状況を確認したかったからだ。

現地に行ってみると、堤防は新しく作り替えられ、狭かった堤防道路は2車線の舗装道路となり、さらに幅広の歩道らしきものも立派に整備されていた。
ところが、期待していた駐車スペースはどこにもなく、以前よりも海岸へのアクセスは悪くなってしまっていた。
160402_124411_M3_IMG_0322.jpg
この海岸の管理者は、なんとかして人を海岸に近づけないようにしたいと考えているようだ。

海岸側は想像以上にひどいことになっていた。
かつてドングりタケの仲間も見られた画面右側にあった松林が完全に消失していた。
160402_124349_M3_IMG_0321.jpg

そしてなぜか海岸側には矢板を打った堤防が撤去されずに残されている。
160402_124905_M3_IMG_0324.jpg

かつてショウロがたくさん発生していた場所もこんなに掘り起こされてしまっている。
160402_125347_M3_IMG_0326.jpg

しかし、ショウロ自体は今年かなりの量が発生したようで、このように若い松の周りに古くなったものがたくさん転がっているのが目に付いた。
160402_130938_M3_IMG_0336.jpg

発生のピークは1-2週間前だったようだが、こんな感じで地上にかなり大量に転がっていた。
160402_130355_M3_IMG_0329.jpg

もう少し若いものはこんな感じで発生していた。
160402_130622_M3_IMG_0333.jpg

これなどはまだ食用にできるくらいだ。
160402_131814_M3_IMG_0340.jpg

今回の堤防改修工事が海浜のきのこに対して致命的なダメージを与えたとは思えないが、車でのアクセスが以前より悪くなってしまったのは何とかしてほしいものだ。
それと、海岸側の矢板は早急に撤去されることを望む。




posted by gajin at 23:47| Comment(0) | きのこ