このキツネタケは数年前に植栽されたコナラ樹下に毎年発生しているものだ。
写真はTG4でフォーカスブラケット撮影した数枚の写真を Zerene Stacher で深度合成したものだが、あまり上手くはいっていない。

標本撮影は、手動でピントをずらしながら撮影した10枚ほどの画像を同じように Zerene Stacher で深度合成したものだ。まあまあの出来栄えか・・。

胞子画像は、やはり手動でピントをずらしながら撮影した数枚の画像を深度合成したものだが、こちらは Zerene Stacher の PMax という方法を使用した。
右上の方の胞子などなかなか上手く合成されているものがある。60倍の乾燥系対物レンズを使用しているが、油浸100倍の対物レンズを使用すればもっときれいな画像を得ることができるだろう。きっと・・。

胞子画像が少しずれているものは撮影途中で動いてしまったもののようだ。やはりこのような撮影ではカバーグラスにぴったりと貼り付いて動かない胞子のプレパラートをきっちり作る必要があるようだ。
アセタケの仲間は生態写真を撮り忘れたので標本写真のみ
3本しか採集できなかったので中央の傘の表裏の写真は実は同じものの写真を合成している。やはり深度合成は10枚ほどの画像を Zerene Stacher で処理したものだ。

ひだ断面を顕微鏡で観察すると、厚膜の側シスチジアと縁シスチジアらしきものが確認できる。

フロキシンで染色しKOHでばらしたひだ断面の縁部
先端に結晶を付けた縁シスチジアらしきものが確認できる。

同じく子実層と側シスチジア

胞子はやや細長いイボ状で頂部(?)が突出した独特の形状をしている。

傘表皮の構造はアセタケ属ではあまり重視されないようだ。

柄シスチジアは確認できなかった。
種名は・・、やっぱり良く分からない。