軒下に置いてあるミニトマトの鉢植えからツチスギタケ似のきのこがわらわらと発生してきていた。
近所の公園のウッドチップ上に発生しているハタケキノコ?とよく似た感じだ。
手前にぼんやり写っているスマートなきのこはヒメヒガサヒトヨタケの仲間だろう。

傘表面に白い菌糸状のささくれが点々と残っているのが特徴的だが、ハタケキノコの図鑑の記載にはそのような記述は見当たらない。

胞子は明瞭な発芽孔があり、サイズは11×7μm程度。
サイズがやや小型だがこれはハタケキノコの記載とほぼ一致する。

ひだ断面の写真には縁シスチジアが写っていないが、ひだを横に寝かせると小頭形の縁シスチジアが少数認められる。

KOHでばらした子実層。担子器は4胞子性だ。

実質の菌糸には明瞭なクランプが認められる。

しかし、担子器の基部にはクランプは明瞭に確認できなかった。

傘表皮は、この状態ではなんだか良く分からない・・。

検索表に当てはめると、このきのこはやはりハタケキノコ(フミヅキタケ属)に落ちるようだが、傘表面の白点や柄のささくれ具合など、ちょっと腑に落ちない点がある。
posted by gajin at 21:26|
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