2015年08月15日

ツブカラカサタケ?

しばらくぶりに近所の公園のウッドチップの場所を覗いてみたら、ツブカラカサタケらしききのこが大きな株立ちになって発生していた。

スケールは全然違うが、まるでニオウシメジの株立ちを見るような感じだった。(ニオウシメジは未だ見たことが無いのですが・・)
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ひだや柄の表面は手で触ると直ぐにレモンイエローに変色する。
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その後しばらく放置すると、黄色味はなくなり、傷ついた部分が赤褐色(赤ワイン色)に変色する。
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胞子は、無色、平滑で、サイズは9.0-10.0×6.4-7.2μm。
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縁シスチジアは先端に球形〜細長い形の突起がある。
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触ると直ぐに黄色く変色すること以外はツブカラカサタケの特徴とほぼ一致するのだが、それで良いのだろうか・・?

posted by gajin at 23:10| Comment(0) | きのこ

2015年08月07日

ハチウエキノコ・・

軒下に置いてあるミニトマトの鉢植えからツチスギタケ似のきのこがわらわらと発生してきていた。

近所の公園のウッドチップ上に発生しているハタケキノコ?とよく似た感じだ。
手前にぼんやり写っているスマートなきのこはヒメヒガサヒトヨタケの仲間だろう。
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傘表面に白い菌糸状のささくれが点々と残っているのが特徴的だが、ハタケキノコの図鑑の記載にはそのような記述は見当たらない。
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胞子は明瞭な発芽孔があり、サイズは11×7μm程度。
サイズがやや小型だがこれはハタケキノコの記載とほぼ一致する。
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ひだ断面の写真には縁シスチジアが写っていないが、ひだを横に寝かせると小頭形の縁シスチジアが少数認められる。
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KOHでばらした子実層。担子器は4胞子性だ。
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実質の菌糸には明瞭なクランプが認められる。
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しかし、担子器の基部にはクランプは明瞭に確認できなかった。
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傘表皮は、この状態ではなんだか良く分からない・・。
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検索表に当てはめると、このきのこはやはりハタケキノコ(フミヅキタケ属)に落ちるようだが、傘表面の白点や柄のささくれ具合など、ちょっと腑に落ちない点がある。

posted by gajin at 21:26| Comment(3) | きのこ