2015年07月29日

海岸はきのこ無し・・

・・というタイトルを思い浮かべながら香良洲町の海岸に行ってみた。

今日は珍しく早朝に雨が降ったようで海浜は程よく湿っていたのだが、やはりその思いどおりきのこの姿はまったく見られなかった。
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海岸ではケカモノハシが花盛りだった。
最初にこの名前を聞いたときには、なんて可笑しな名前なんだろうと思ったが、確かに真中からスパッと半分に割れている花穂は「鴨のくちばし」に見えなくもない。いちど覚えたら絶対に忘れない名前だ。
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前回6月頃に来た時には、1か所にナガエノホコリタケの残骸が残っていたのだが、今回は何も見つけられなかった。
ちょうどそのあたりにはハマゴウの花が涼しげに咲いていた。
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この後、クロマツの大木がたくさんある香良洲公園にも行ってみたが、ここでもきのこの姿はさっぱりだった。

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2015年07月27日

シロクロハツ

ほぼ2週間ぶりに地元の神社へ

シロハツモドキらしききのこがあちこちに群生していた。
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同じようにクロハツモドキらしききのこも何か所かで落ち葉に埋もれるように群生していた。
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そしてこれはシロクロハツと思われるもの
シロクロハツはクロハツモドキと良く似ているが、肉質がとてももろいというのも大きな特徴のようだ。
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やっぱり今日も巨大なオオオニテングタケらしききのこが姿を見せてくれた。
なぜかこのきのこは柄が途中で割れて双頭になってしまったようだ。
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アシナガイグチもはや発生を始めていた。
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キニガイグチらしき大型のイグチも何か所かで群生していた。
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これはヒメアワタケかなと思って写真を撮ってみたきのこだが、後で写真を見たら管孔の大きさや色が全然違っていた。何だろう・・?
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小型のドクツルタケ似のきのこも何か所かで発生していた。
これもこの神社の定番のきのこだが、やっぱりアケボノドクツルタケやニオイドクツルタケとは違う種のように思える。
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2015年07月22日

キタマゴタケ

7月8日にオオツルタケらしききのこが生えていたすぐ傍に今度はキタマゴタケではないかと思えるきのこが見つかった。

残念ながら気付いた時には既に蹴散らされていて、肝心のツボの部分がどんなだったか確認することができなかった。
しかし、この傘の色合と、中央の盛り上がった姿、周辺の条線の入り具合は、やっぱりキタマゴタケに間違いないだろう。
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ひだの切片からとった胞子は、サイズが10×7.5μm程度で、図鑑の記載に比べるとやや大きいようだが、プロポーションはよく似ている。
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何の役にも立たないだろうが、念のために子実層の写真を撮ってみた。
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キタマゴタケは、もう20年近く前に標高400mほどの山中で一度見たきりのきのこだが、まさかこんな家の近く(ここから直線距離で300mほど)で見られるとは思わなかった。
きのこというやつは本当に発生期間が短いので案外見落としている種がたくさんあるのかも知れない・・。

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2015年07月20日

あやしいきのこ探検隊が行く・・

亀山市関町の観察地を怪しい後姿の3人と共に荒らしに行ってきた。

前方に少し見えているのは、今年4月から休館となっている国民宿舎だ。
で、先ずはその裏山あたりに攻め入ろうとする探検隊・・
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そのあたりで見られたのは・・
クサハツモドキ?
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それから、アカヤマタケの仲間
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裏山の散策路脇に生えていたヘビキノコモドキ
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出ていたらいいなと思っていたソライロタケは今日は見つからなかった。

ちょうど今、Alpova属が発生のピークを迎えていたようで、オオバヤシャブシのある斜面でたくさん発生しているのが見られた。中にはヤシャブシの仲間の無い場所でも見つかった。
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良く分からないシロハツの仲間
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そしてクロハツモドキらしきのも・・
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Alpova属が出ていたのと同じ斜面にショウロの仲間も2種類ほど発生していた。
この写真のものはかなり未熟だったが、もう1種はアカショウロと思われるものだった。
Alpova属もショウロ属も大きくはイグチの仲間だ。
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アヤメイグチの仲間らしきものも見つかった。
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顕微鏡で胞子を確認すると、マルミノアヤメイグチで間違いないようだった。
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さらに探検隊はもう一か所の照葉樹林の方に攻め入った。
照葉樹林では比較的きのこの姿は少なかったが、このきれいなホウキタケの仲間を見ることができた。
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これはヤブレベニタケだろうか?
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ヌメリコウジタケはあちこちで見かけたが、発生量はそれほど多くはなかった。
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これはこの場所で何度も見かけるやや大型のイグチ
ニガイグチ属だろうか??
写真があまり良くないが、うっすらとピンク色を帯びた柄がなかなか美しい種だ。
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ちょうど梅雨明けとなった蒸し暑い午後だったが、日陰の散策路は思ったほど暑くはなかった。
写真を掲載した種以外にも実にたくさんのきのこを観察することができて良いストレス発散となった。
しかし、これから梅雨明けとともに正しい夏がやってくれば、見られるきのこの数はぐっと少なくなるのだろうな・・。

posted by gajin at 23:57| Comment(0) | きのこ

2015年07月15日

久しぶりに神社へ

久しぶりに近所の神社に行ってみた。
薄暗い神社の照葉樹林内は、気温の低いうちはなかなかきのこが発生しない。
そう思ってしばらく神社には行っていなかったのだが、ここ3-4日の猛暑が来たのでそろそろ何か出てきているような気がしていたのだ。

社務所の裏にアシボソノボリリュウタケらしきものが散生していた。
昨年はこの場所に何十本と発生していたのだが、今年はだいぶん少なくなったようだ。
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シイカシの林床にカレバハツと思われる菌輪があった。
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アップで見るとやっぱりカレバハツで良いようだ。
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その近くにはキノボリベニタケが・・(←ウソ)
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アケボノドクツルタケらしきものも1か所に出ていた。
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急に暑くなったせいか乾燥気味でひび割れている。
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大型のテングタケの仲間が自重に耐えかねたかのように傾いて立っていた。
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その近くにはかなり大型の幼菌もあった。
これまではオオオニテングタケにしてはやや小型だったので別種かと思っていたのだが、やっぱりこれはオオオニテングタケとして良いのかも知れない・・。
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神社の照葉樹林はまだまだきのこの数は少なかったが大型のテングタケの仲間も出てきているので、時々確認に行かないといけないようだ。

posted by gajin at 22:58| Comment(0) | きのこ

2015年07月08日

雨降り続けばきのこ爆生する・・

今日は小雨の降る中、2回目の湿地の手入れを行った。
先月の草刈りから思ったほど草は伸びておらず、午前中には全て作業が終わってしまった。

施工前の重要な湿地(08:03)
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そして、施工後の状況(11:16)
かなり強めに刈り込んでいるように見えるが、実際には10cmくらいの高さで刈っている。
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湿地ではコキンバイザサが可憐な黄色い花を開いていた。
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それにしても、気にかかるのは、この雨の中でもきのこが大発生してきていることだ。
湿地の隣にある道路脇のクヌギの周りにはハマクサギタマゴタケ(仮)が大きな傘を広げている。
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先日、オキナクサハツを採集した場所はいつの間にかオキナクサハツの大群生地となっていた。
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そこにまぎれるように生えていたのはクリイロイグチだろう。
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昨年までキツネタケやアシナガトマヤタケ、ヒカゲヒメチチタケなどがたくさん生えていた場所にニオイワチチタケが大量に発生していた。
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真っ白なカレエダタケの仲間が見事な列を作って発生していた。
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同じような場所にキチャハツもたくさん発生していた。
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これはツギハギハツだろうか?
これも同じような場所に発生していた。
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キチャハツとツギハギハツ?を持ち帰って胞子を比較してみた。
右がキチャハツで左がツギハギハツ?
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驚くほど似ているのに驚く!
胞子を見たらツギハギハツか全く見当はずれか分かるかと思ったが・・、やっぱりさっぱりわからない。

真っ赤っかなアカヤマタケの仲間も1か所に群生していた。
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コナラを植えた道端にひときわ大きなテングタケの仲間が出ていた。
よく見るとウスキテングタケのようだが、こんな大きなウスキテングタケは初めて見る。
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別の場所では、これもかなり大型のツルタケらしききのこが出ていた。
土中のやや深いところから発生しており、柄に少しだんだら模様がある。ひだの縁部も褐色に縁どられていることからオオツルタケとして良いのだろう。
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ウッドチップにもいろいろ出ていたが、書ききれないのでまた今度にする。

それにしても、この雨はいつになったら止むのだろう?
畑の草取りができないままどんどん大きくなってきているのが気にかかる・・。


posted by gajin at 23:10| Comment(0) | きのこ