ウッドチップを撒いた場所にオリーブサカズキタケらしききのこが群生していた。
オリーブサカズキタケといえば、比較的細い落枝に発生しているものしか見たことがなかったので、ウッドチップから発生しているのには目を疑った。でも、やっぱりどう見てもオリーブサカズキタケみたいだ・・。

ため池堰堤の南向き斜面にはハマクサギタマゴタケ(仮)がまばらな菌輪を描いて発生していた。

道を挟んで反対側にはクサハツの仲間が発生していた。

ひっくり返してみると柄に褐色の粒点があり、ひだにも褐色の縁取りがる。
オキナクサハツで間違いないだろう。

オキナクサハツの翼のある胞子を見るため持ち帰る。
カバーグラスに落下させた胞子をメルツアー試薬で染色し、油浸100倍の対物レンズで拡大すると、予想どおりの美しい姿を見せてくれた。

念のため、ひだ断面も観察してみる。
濃色の側シスチジアと思われる細胞が数多くみられる。縁部は、褐色の色素を持った球形細胞が数多く集まっているように見える。

例によってフロキシンで着色し、KOHでふやかし押しつぶした子実層

側シスチジアと思しき細胞は先端に突起があり、細長いゴム風船のような形をしている。
