2015年06月30日

オキナクサハツ

雨の合間を縫って、またふらっと近所の農業公園を1周してきた。

ウッドチップを撒いた場所にオリーブサカズキタケらしききのこが群生していた。
オリーブサカズキタケといえば、比較的細い落枝に発生しているものしか見たことがなかったので、ウッドチップから発生しているのには目を疑った。でも、やっぱりどう見てもオリーブサカズキタケみたいだ・・。
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ため池堰堤の南向き斜面にはハマクサギタマゴタケ(仮)がまばらな菌輪を描いて発生していた。
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道を挟んで反対側にはクサハツの仲間が発生していた。
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ひっくり返してみると柄に褐色の粒点があり、ひだにも褐色の縁取りがる。
オキナクサハツで間違いないだろう。
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オキナクサハツの翼のある胞子を見るため持ち帰る。

カバーグラスに落下させた胞子をメルツアー試薬で染色し、油浸100倍の対物レンズで拡大すると、予想どおりの美しい姿を見せてくれた。
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念のため、ひだ断面も観察してみる。
濃色の側シスチジアと思われる細胞が数多くみられる。縁部は、褐色の色素を持った球形細胞が数多く集まっているように見える。
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例によってフロキシンで着色し、KOHでふやかし押しつぶした子実層
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側シスチジアと思しき細胞は先端に突起があり、細長いゴム風船のような形をしている。
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2015年06月23日

スナジホウライタケ

今日は、みえ・菌輪の会の行事で、例年火曜日に実施している「きのこ探偵団・垂坂」に参加してきた。

平日の観察会なので、参加者はほぼリタイア組ばかり・・?
オオヒメノカサ近縁種の群生を前に、やれ、ウバノカサだの、オオムカシオトメノカサだのとはやし立てる・・。
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ここでは初めて確認できたクロキツネタケ
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アセタケの仲間も3-4種類が数多く発生していた。
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本日の採集品
大型のイグチやテングタケの仲間の発生はまだ少なかったが、ベニタケ科(キチャハツが多かった)やキツネタケ属などを中心に40種ほどのきのこが採集・確認できた。
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その帰り道、津市河芸町の海岸に寄ってみた。
海浜は意外に乾燥しており、きのこの姿はほとんど見られなかった。
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海浜ではコウボウムギやバマボウフウがたくさん実を付けていた。
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堤防に近い方のチガヤススキやコウボウムギの根元にスナジホウライタケが発生しているのが確認できた。
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何度見ても不思議だが、スナジホウライタケは生きたチガヤススキ(左)やコウボウムギ(右)などの茎から直接子実体が発生している。
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2015年06月19日

きのこ大爆発の予感・・

夕方、急に思い立って、また近所の農業公園を自転車でひと回りしてきた。

いつもアンズタケが出る場所にアセタケの仲間がぽつぽつと発生していた。
アンズタケの幼菌らしきものも確認できた。
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アンズタケの出るベンチの近くにぱらぱらと出ているのはシバフタケのようだ。
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そのすぐ近くにカバイロツルタケを思わせる傘が出ていた。 ん??
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根元を少し掘ってみると立派なツボがある。
やっぱりこれは本当にカバイロツルタケではないのか!? この場所(というかこの公園)では初見だ。
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ウッドチップの場所に行ってみると、これまた変なものが・・
ひょっとしてカッパツルタケ!?
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これは、ここのウッドチップでは初めて見るきのこかも知れない・・。
幸いにも、今日も採集袋を持っていなかったので持ち帰らずに済んだ。(^^)
今度またじっくりと調べてみよう・・。
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今年4月20日という早い時期にキツネタケが発生していた場所に行ってみると、またキツネタケが発生してきていた。同じようにアセタケの仲間も出てきている。
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これはカレエダタケの仲間?
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ニセショウロの仲間もあちこちで見かけるようになった。
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キツネタケは4月に発生しなかった場所でもあちこちで大発生をしてきている。
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どうもこの週末あたりは、きのこが大爆発しそうな予感がする・・。

posted by gajin at 22:58| Comment(0) | きのこ

2015年06月17日

ヒナベニタケ?

午後、バイクで近場の観察地を幾つか回ってみた。

運動公園内のシイ・カシ林ではベニタケの仲間が少し出ていた。
これは、ドクベニタケに近いような感じだが、傘の色がやや紫色を帯びている。
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採集用の袋などを全く持っていかなかったので、残念ながら(幸い・・)写真のみとなる・・。

こちらは、傘の色が朱色を帯びている。
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コナラやカシを植栽した別の場所に行ってみると、ヘビキノコモドキのようなきのこが発生を始めていた。
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コナラ樹下にはキツネタケの仲間も出ていた。
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コケの中から出ているのはヒナノヒガサだろうか?
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最後にいつもの栗林に行ってみると、ここでもベニタケの仲間が幾つか発生していた。
これは赤味がかなり強いがニオイコベニタケで好いのだろう・・。
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これは、ヒメコガネツルタケの幼菌
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これは、ケショウハツで良いのだろう。
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ヒナベニタケと思われるきのこも丁度良いタイミングで発生していた。
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これだけは、なんとかポケットに入れて持ち帰る。

これは、昨年6月8日に採集したきのこを標本撮影したもの
傘径1-2cmと小型で、ニオイコベニタケのようなカブトムシ臭はない。
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胞子は、類球形で、表面が細かい刺に覆われており、サイズはばらつきが大きい・・というより、8μm程度のもの(大)と6μm程度のもの(小)が2種類あるように思える。
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胞子の形態はヒナベニタケの記載と少し違うように思える。

ひだ断面は、目立ったシスチジア等は見られない。
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子実層の拡大像(フロキシンで染色してKOHで潰している)
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傘表皮の構造(左が上層)
表面は赤色を帯びた細かい菌糸が絡み合って立ち上がっているように見える。
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果たしてこれはヒナベニタケで良いのだろうか?

posted by gajin at 23:57| Comment(0) | きのこ

2015年06月14日

シイノトモシビタケが大爆発!

例年、この時期に「きのこウォッチングクラブMIE」で実施しているシイノトモシビタケツアーに行ってきた。

現地の海岸沿いのシイ林に足を踏み入れると、今までになく大量のシイノトモシビタケが出迎えてくれた!
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< EOS 6D, SIGMA 15mm FISHEYE, F16 30sec ISO1600 >
残念ながらピントを外してしまっている・・。

今年は5月下旬頃の乾燥が激しくて、27日に偵察に行ったときには既に干からびてしまった子実体が数本しか確認できなかったのだが、先週くらいから梅雨入りして雨もたっぷりと降ったので一斉に発生を始め、ジャストなタイミングとなったのだろう。
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< D5100, SIGMA 17-70mm f=26mm, F16 30sec ISO1600 >

やはりシイノトモシビタケは下から見上げるように撮るのがいちばんきれいだ!
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< D5100, SIGMA 17-70mm f=70mm, F16 30sec ISO1600 >

写真にはとても納まりきらないが、銀河のように幻想的な明かりを堪能することができた。
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< D5100, SIGMA 17-70mm f=21mm, F16 30sec ISO1600 >

posted by gajin at 20:45| Comment(2) | きのこ

2015年06月10日

湿地の手入れ

今日は一日、近所の農業公園にあるため池の湿地の手入れを行った。

この湿地(というか限りなく草原に近い)には、コキンバイザサ、イシモチソウ、ヒメナエなどレッドデータブックに掲載されている種が数多く生育している。
私が子供の頃(50年くらい前)の記憶では、モウゼンゴケやレンゲツツジの生えるもっと明るい湿原であったのだが、最近はササやアシが勢力を広げており、環境の良い場所がどんどん狭くなってきている。
かねてから、暇が出来たらこの湿地の管理をしたいと思っていた。
これまでは、ため池の水利権を持つ水利組合の方が毎年秋に草刈りをしてくれていたのだが、それでは追いつかないので、月1回程度の草刈りを任せてもらうことにしたのだ。

これが手入れ前の湿地の全景(7時57分に撮影)
もうすでに草はかなり伸びてしまっている。
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こちらが手入れ後の写真(15時44分に撮影)
ササやアシ、セイタカアワダチソウなどを主に刈り取って、かなり隙間ができたのではないかと思う。
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ちょど今、ノハナショウブの花がきれいに咲いていた。
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近づいて見るとこのような感じ
生えている植物を確認しながらの草刈りなので、けっこう時間がかかる。
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ハルリンドウやイシモチソウの生える重要な場所は軽めの草刈りにして、刈り取った草はさらいで集めて片付けている。
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数株しか残っていないイシモチソウは来年も生えてくれるだろうか?
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posted by gajin at 23:36| Comment(2) | その他

2015年06月09日

雨後のウッドチップ

昨日から今日にかけても、たっぷりすぎるくらいの雨が降った。
午後から、雨も止んだので、また例のウッドチップの場所を見に行ってきた。

ウッドチップでは、ヒトヨタケの仲間がほぼ柄だけの無残な姿になって並んでいた。
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すぐ傍では次に発生する幼菌が頭を覗かせていた。
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キツネノタイマツはすっかり色が褪せてしまっているが、意外に長い期間がんばっているものだ。
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これはミドリスギタケ?の幼菌だろう。かなり赤い色をしている。
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ハタケキノコ?も新しいきのこが次々と発生してきていた。
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最後にアカハテングタケの場所を覗いてみると、10本ほどのきのこが新たに傘を開いていた。
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posted by gajin at 21:57| Comment(0) | きのこ

2015年06月06日

新しいカメラ

昨日は久しぶりにたくさんの雨が降った。
雨が降ったからといって急にきのこが発生するわけではないのだが、待ちきれず近所の観察地を巡ってみた。

携帯用カメラとして愛用してきた Nikon 1 J3 と OLYMPUS TG-3 の後継機として新しく導入した Nikon 1 J5 と OLYMPUS TG-4 の実践テストも兼ねて写真を撮ってみた。
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こうやって並べてみると、ボディのサイズは意外にもJ5の方がコンパクトになっているのに驚く。レンズを含めた総重量は、J5が323g、TG-4が247gとなる。

先ず初めに、いつもの神社に行ってみる。

入り口のシイの倒木に、何やら硬質菌の幼菌らしきものが発生していた。
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< TG-4 F2.3 1/30秒 ISO100 >

かなり古くなったカンゾウタケがまだ頑張っていた。
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< J5 F5.6 1/30秒 ISO3200 >
ISO感度をオートに設定していたのでISO3200まで感度が上がってしまったが、目立ったノイズもなくすっきりとした画像だ。J5に比べセンサーが1/4以下と小さいTG-4ではこうはいかないだろう。

シイの倒木からコガネニカワタケらしきものが発生してきていた。
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< TG-4 F2.3 1/15秒 ISO200 >

シイの切り株らしきものに微小な子嚢菌が発生していた。
持ち帰って検鏡してみたが、組織はかなり小さくて、何の仲間か良くわからなかった。
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< TG-4 F2.3 1/13秒 ISO200 >
これくらいの撮影倍率になるとTG-4の独壇場となる。画像が鮮明でないのは手ぶれが入っているからだろう・・。

次に栗畑に行ってみた。

栗の落枝に発生しているのは・・、これが本当のコガネニカワタケだろうか・・??
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< TG-4 F2.3 1/40秒 ISO100 >

昨年発生したものと思われるツチグリが雨に当たってきれいに開いていた。
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< J5 F6.3 1/60秒 ISO1250 >
J5の最大の特徴は、モニターが上下可動式となったこと。これによりローアングルでの撮影が非常にやりやすくなった。

その他にこの栗畑では、出始めて干からびてしまったアセタケ属菌も見られたが写真は撮らなかった。

最後にいつもの農業公園に行ってみると、意外にもアカハテングタケ(タマゴテングタケモドキ)がすでに傘を開いていた。
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< J5 F8 1/200秒 ISO400 >

幼菌も2本ほど発生してきていた。
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< J5 F8 1/125秒 ISO450 >

クヌギの落枝では、まだタマキクラゲが頑張っていた。
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< J5 F8 1/125秒 ISO800 >

ウッドチップを撒いた場所では、新しいキツネノタイマツもいくつか発生していた。
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< J5 F8 1/125秒 ISO640 >
J5の発色は赤色が少し強めに出ているように思える。

すっかり干からびていたハタケキノコ?も昨日の雨で生き返ったようだ。
可動式モニターによりローアングルでの撮影がとても楽になった。しかし、ハエが1匹とまっているのには撮影時には気付かなかった。
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< J5 F8 1/160秒 ISO400 >

ハタケチャダイゴケらしききのこも、この雨で命を吹き返したようだ。
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< TG-4 F2.3 1/50秒 ISO200 >

テングタケ属の散開型のひだ実質を確認したくてアカハテングタケの傘を少し持ち帰ったが、なかなか上手くは見えなかった。
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ひだ実質に空気がたくさん入ってくるため、水中で切片を作ってみたが、やっぱりどこからか空気が入ってくる。おそらく最初から空気が入っているのだろう・・。
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※検鏡写真のひだ切片はコンゴーレッドで染色している。

posted by gajin at 22:03| Comment(2) | きのこ