すると、前回は見られなかったベニヒダタケらしききのこが一か所で発生していた。

持ち帰って検鏡してみた。
ひだ断面を見ると、倒棍棒型の側シスチジアと縁付近には丸い形のシスチジアが見られた。

子実層をKOHでばらしてみる。
担子器は4胞子性、単子器の基部や菌糸にクランプは確認できなかった。

胞子は球形に近い卵型で、サイズは6.5×5.5μm程度

傘表皮は、平行ぎみの菌糸がやや錯綜しており、表面には長楕円形の細胞も見られる。

ツバナシフミヅキタケはかなり乾燥していたが、これも検鏡のため採集してきた。

ひだ断面は、目立ったシスチジア等はないように見える。

しかし、KOHでばらしてフロキシンで染色してみると縁シスチジアらしきものが多数あるようだ。

子実層をばらしたところ
担子器は4胞子性で、基部にはクランプがあるようだ。

胞子は発芽孔があり、サイズは10.5×6.5μm程度

傘表皮は、柵状の細胞が細かく並んでいる。

キツネノタイマツは、残っていた卵(幼菌)からもほとんど子実体が発生してしまったようだ。ハエが1匹グレバを舐めにきていた。

ウッドチップの中からカブトムシが1匹顔を覗かせていた。
カブトムシはサナギから成虫になったこの状態でしばらく外に出るのを待っていることが多いようだ。
