前回登ったのは2015年なので10年ぶりということになるが、その10年の間に体重は10kg近くも増えてしまっているので、果たして上まで行けるのかどうか心配だったが、なんとか天狗岩辺りまで行って無事戻ってくることができた。
藤原山荘辺りから山頂を望む
雲一つ無いような晴天で、登りは汗だくになるほど暑かったが、頂上付近はとても爽やかで気持ちが良かった。それになんとトイレが新しくなっていた!

藤原岳は全山石灰岩質の山で、頂上付近など石灰岩愛好家の人が見たら失神しそうなほど素敵な場所だ!

このような苔むした石灰岩上にはタミケシボウズなんかが出てもおかしくないのではないだろうか?

頂上付近にはまだ雪が残っている場所があった。

枯れ木にヒラタケのようなきのこが出ているので近づいてみたら、なんとエノキタケだった。
藤原岳には、このような苔むした木がたくさんあるので、スゴモリダンゴタケなんかも見つかるのではないかと思う。

別の枯れ木にはヒラタケもちゃんと出ていた。
しかし、こんな時期にエノキタケやらヒラタケを目にするとは夢にも思わなかった。

天狗岩あたりから御池岳を望む
タネミケシボウズの発生地はその向こう側の斜面になる。

フクジュソウの花も日陰になるような場所ではまだ見ることができた。
しかし、見たいと思っていたアネモネタマチャワンタケは今回全く目にすることができなかった。

そして、ついに見つけた!ウロコケシボウズタケのようなもの・・

・・植物の茎についた虫癭が枯れたものみたい(^^;
登山道の途中の杉林でシトネタケの仲間を見つけた。
スギの倒木らしきものから出ているので、ひょっとしたらフクロシトネタケかも知れないと思って持ち帰った。
色もオオシトネタケに比べると少し明るいような印象だ。

案の定、帰ってから検鏡してみるとフクロシトネタケの胞子だった。

メルツアーで染色すると表面の模様が良く分かる。

10kg近く増えた運動不足の体を持ち上げてくれた道具たち

今回、足に掛かる負担をなるべく減らすため2本のストックを使った。 mont-bellのストックは、そのために今回調達したものだが、やや華奢に出来ているようでストックを強めに突くとビンビンと震えて使い勝手は極めて悪かった。 女性向けに作られたもののようだが、これでは女性でも使い物にならはないだろう・・。その点、もう20年近く使っているLEKIのストックは、すばらしく使い勝手が良かった。
シューズは、とても履きやすくて滑りにくいので気に入っているのだが、めったに履かないので今日は右足のかかとが少し擦れて痛かった。もう少し厚手の靴下を履くのと、万一のために絆創膏なんかを用意すれば良かっただろう。