ツブラジイのカンゾウタケはまだ出始めだったが、あと1週間もすれば大きく成長することだろう。
写真を撮っているときには気付かなかったが、カマドウマのような虫が割れ目に潜んでいたようだ。

何もこんな場所に出なくても・・、という場所にアミガサタケが1本だけ出ていた。

もう1カ所のアミガサタケは細面の端正な姿を見せてくれた。なぜかここも1本だけだった。

いつも早い時期にベニタケが発生する大きなクヌギの木の下を見てみたら、そのいつものベニタケが今までになく大発生していた。やや古くなったものから幼菌まで数十本ほどは発生していただろう。

傘径4-5cm程度の小型のきのこが多いが、大きなものは7-8cmくらいになるものがある。
胞子紋は有色で黄土色

胞子は表面がとげ状で連絡糸はあまり発達していないようだ。サイズは9×7.5μm程度

久しぶりに100倍の油浸レンズで観察してみると、やはり細部がよく見える。(^^)

ひだを切り出してみると、縁シスチジアはほとんど無いようで、側シスチジアも数はごく少ないようだ。

例によって、子実層をフロキシンで染色しKOHでバラしてみた。

担子器と測シスチジアらしきものが偶然並んでいた。

傘表皮は湿らせると粘性があり、表面の構造は分かりづらかった。

本菌は、発生時期的にカラムラサキハツやカシタケに近い仲間ではないかと思われるが、詳しくはDNA情報を含めた詳しい検討が必要になるだろう。
★昨日の記事に追記(アセタケ属とワカフサタケ属の観察)をしたので見てやってください。