2010年02月07日

春?の照葉樹林

隙を見て関町の照葉樹林を少し歩いてきた。

ここは比較的若い照葉樹の林が広がっている場所。
しかし、もう立春を過ぎたというのに照葉樹林でこんな雪を見るとは思ってもいなかった・・。
R0014126100207.jpg

切り通し斜面の落ち葉の下から現れた唯一のきのこらしいきのこ。
一見してフウセンタケ属のきのこのように見えた。
ほんとうは地下生菌とかベニタケの仲間が見つかったらいいなあと思っていたので、フウセンタケはちょっと意外だった。
R0014121.jpg

持ち帰ったきのこをじっくり観察してみたが、やっぱりフウセンタケ属で間違いないようだ。でも種名はさっぱり分からない。(というか調べる気力なし・・。)
R0014136100207.jpg

胞子は、サイズが約9×5μmで表面にイボイボがある。典型的なフウセンタケ型胞子といったところだろう。(画像上は胞子の表面、下は輪郭にピントを合わせている。)
spore_1000.jpg

地下生菌で見つかったのは、このウスベニタマタケと思われる幼菌のみだった。
しかし、このウスベニタマタケというきのこは一年中いつでも発生しているような気がするなあ。
R0014143100207.jpg
posted by gajin at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2010年02月02日

今朝のエノキタケ(またその続き・・)

今回はだいぶんまとまった雨が降ったので、エノキタケも本格的に復活を果たしてくれたようだ。とても賑やかになっている。

先日、検鏡の練習用に大きめのやつを1本採集してみたら、ちょっとしたシイタケ並みのボリュームがあるのに驚いた。
画像右下の個体など、やっぱり土の中深くから発生している。光を遮断して"もやし"のように細長く栽培できるのは、エノキタケのこういう性質から来ているのではないだろうか。
R0014113100202_1.jpg

まだ生きているムクゲから出ているものは、新しい発生は殆どなかったようだ。画像右下の方に注目すると、こちらはアラゲキクラゲの方が土中から発生していた。
R0014115100202_1.jpg

こちらの木の方は、まだまだこれから新しいきのこを出そうとしているではないか!(今度こそ本当に食べてしまおうか・・)
それにしても、このエノキ−アラゲ戦争の最前線ではかなり激しい戦いが繰り広げられているようだ。
R0014114100202_1.jpg
posted by gajin at 21:40| Comment(2) | TrackBack(0) | きのこ

2010年01月21日

今朝のエノキタケ(続き・・)

昨夜は少し雨が降ったので、例のエノキタケがどんなになっているのか気になった。で、今朝また出勤前に見てみたのだが、傘表面に積もっていた胞子が雨に流されたらしいくらいで、そんなに大きな変化は無かった。
いや、胞子が実際雨に流されたのかどうかもあやしいもんだ・・。
雨に濡れたところが透明になっているだけで、乾けばまた元のように白っぽくなるような気もする。
R0014081100121.jpg
< GX200 F3.6 1/5sec -0.3EV ISO200 f=5.1mm >
曇り空の早朝、かなり暗い条件での手持ち撮影だったが、気合いを入れて10枚ほどシャッターを切ったうちの1枚がなかなかシャープに撮れていた。手ぶれ補正がうまく効いたのだろうか・・。
posted by gajin at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2010年01月20日

今朝のエノキタケ

今朝、出勤前に例のエノキタケを見てみたら傘がこんなに白っぽくなっていた。
このところけっこう寒い日が続いていたのだが、今朝などは久しぶりにちょっとモワっとするほど暖かかったので、霜が降りているわけではないだろう。この白いのは、やっぱり胞子がたっぷり降り積もったせいに違いない。
R0014079100120.jpg
この前、雨後の写真を撮ったその後から、けっこう大型のものが発生しているのを見つけていたので、今度雨が降ったら採集して食べてやろうかなどと密かに考えていたのだが、雨らしい雨も降らないうちにもうこんな姿になっていたのがちょっとショックだった・・。
それに、良く見ると、左の水仙の根元辺りなど、まるでクリタケのように土中の根っ子からも生えてきている。こういう生え方はエノキタケとしては珍しいのかも知れない。
posted by gajin at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2010年01月02日

新春けしぼうず旅

DSC_5317100102x.jpg

新春恒例のケシボウズ探索に紀宝町の海岸まで出掛けてきた。
昨年は全くのオケラだったので、今年こそはと思っていたら願いが通じたようだ。
アバタケシボウズタケと思われるものが今年はこんなにたくさん発生していたのだ。
DSC_5311100102.jpg

1年ぶりの紀宝町の海岸。砂浜の浸食は少しずつ進んでいるようだが昨年の台風の影響などは殆ど無かったようだ。海岸線の遠くに座礁したフェリーが異様な赤い船腹を見せて横たわっていた。
DSC_5290100102.jpg

この松の切り株の周りに数十個体のケシボウズが発生していた。上の写真はその一部を撮影したものだ。
DSC_5303100102.jpg

この海岸のアバタケシボウズは菌糸状の外皮が真っ白になるほど良く発達しているものが多い。
DSC_5314100102.jpg

何個体かを掘り出して並べてみた。
柄は古くなって水分が少なくなるに従いだんだんと細くなっていく。そして、菌糸状の外皮も古くなるにつれてだんだんと剥がれ落ち、つるつるした内皮が露出してくるようになる。
R0014050100102.jpg

帰り道、座礁したフェリーを近くで見てきた。
フェリーは思ったより海岸に近い場所に横たわっており、ちょっとした観光スポットのようになっていた。
DSC_5322100102.jpg

最後に熊野市にある「花の窟神社」にお参りをしてきた。
こちらが本当の謹賀新年・・。
R0014068100102.jpg
この神社、初夏の頃には何か興味深いきのこも発生するということだ。
posted by gajin at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2009年12月12日

また香良洲へ・・

この時期、雨が降ると無性に海岸を歩きたくなってしまう。
で、また病気のように香良洲の海岸へ・・。

海岸の大きなクロマツの樹下にマツカサキノコモドキらしききのこが多数発生していた。
このきのこは、かなり深くに埋まっている松ぼっくりから発生しているものが殆どのようで、常に砂が動いていて、松ぼっくりがすぐに砂に埋もれてしまうような場所の松林が好きなようだ。
DSC_5272091212.jpg

ショウロもこんな風にまだ発生を続けていた。
R0014005091212.jpg

ケシボウズが発生するような環境で小型のヒメツチグリの仲間が多数見られた。残念ながら相当古くなってしまっていて、発生からは少なくとも半年以上経過しているのではないかと思われる。
R0014007091212.jpg
ケシボウズも古い個体は幾つか見られたが、最近発生したような新しい個体は見つからなかった。

最後にまた香良洲公園に寄ってみる。
これは、11月7日に撮影した美しいムラサキナギナタタケの最後の姿。さすがの香良洲公園も新鮮なきのこの姿は殆ど見られなくなってしまったようだ。
R0014011091212.jpg

ここでもまたショウロの姿は幾つか見ることができた。
この個体など、つい最近何者かに食べられてしまったようだ。誰に食べられたかは、これだけ証拠が残っているとすぐにバレてしまうのだ・・。
R0014012091212.jpg

最後に、期待していた新鮮なテングタケの仲間に出会うことが出来た。もう12月の中旬と言っても良い時期なのに、まだテングタケの仲間が出ているのだ!
R0014016091212.jpg
posted by gajin at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2009年12月05日

雨後のエノキタケ

雨降りの午後、雑誌を読んでいるうちについうとうとと眠り込んでしまった。気が付くと、もう3時半を回っていて外に出てみるといつの間にか雨も上がっていた。
かなり日も傾いていて薄暗い条件だったが、めったにない機会なので、D300にフッシュアイレンズを付けて雨後のエノキタケを撮影してみた。

このムクゲの木は、エノキタケとアラゲキクラゲにこんなに取りつかれていても、まだかろうじて生きている。
DSC_5244091205.jpg
アラゲキクラゲはもう1年くらい前から発生していて、今もじわじわと勢力を広げてきている。エノキタケの方の株は1ヶ月くらい前から発生を始めていて非常にゆっくりした速度で成長を続けている。

こちらのムクゲの木は既に枯れてしまっている。
エノキタケやアラゲキクラゲがムクゲの木を枯らしてしまったのかどうかは良く分からないが、これらの菌がムクゲの木を大好きなのは間違いないようだ。
DSC_5245091205.jpg

良く見たら、このムクゲの木は上の方にもエノキタケが少し発生していた。(ムクゲの木が枯れてしまった理由は、この強剪定のせいかも知れないな・・)
DSC_5252091205.jpg
排水路を挟んだ向こう側の道路は、ひっきりなしに車が走っている。

この木は更に1年前に枯れてしまったもの。
アラゲキクラゲは付かなかったようでエノキタケの天下となっている。
DSC_5248091205.jpg

これは昨年枯れてしまった月桂樹の木を切ったものであるが、ご覧のようにびっしりとスエヒロタケが発生してしまった。
20年以上の樹齢となった大きな月桂樹だったが、なぜか昨年ぱたりと枯れてしまったのだ。
DSC_5262091205.jpg
posted by gajin at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2009年12月01日

胞子の顕微鏡観察

遠州灘の海岸で採集してきたきのこの胞子を顕微鏡で観察して楽しんだ。

先ずは、H浜のドングリタケ属から
ドングリタケの仲間は、寸断された弾糸と大きな油球(?)のある胞子が特徴的だ。胞子のサイズは3.5-5.5μm程度とやや小さめなので、ウスイロドングリタケ(仮称・Disciseda candida )の方ではないかと思われる。
P1010199_2.jpg

次はN浜のコフキクロツチガキと思われる菌
頂部を平らなコテで押さえつけたようなトゲが特徴的な胞子だ。この胞子の特徴からも、やはりコフキクロツチガキで間違いないようだ。
P1010187_2.jpg

これはN浜で見つけたヒヨリヒメツチグリ(Geastrum kotlabae)
背の低い三角錐様のトゲを持ち、ケシボウズの胞子にもちょっと似たような形態をしている。
P1010139091130_2.jpg

これは、H浜で採集してきたケシボウズタケ属
こうやって胞子をヒメツチグリ属などと見比べると、ケシボウズの胞子は随分黄色みが強いことが分かる。
発生しているところを観察した限りではアバタケシボウズタケ(Tulostoma adhaerens)とは別種だと思ったのだが、顕微鏡で胞子を観察したところ大型の三角錐状のトゲを隙間無く並べた形態をしており、アバタケシボウズタケそのものではないかと思われた。
P1010169_2.jpg

そこで、改めて採集してきたケシボウズタケ属を観察してみた。
これはH浜で採集してきた個体。こうやって並べてみると、やや小型だがアバタケシボウズタケとしても問題はなさそうだ。(なぜ海岸で別種に見えたのかは良く分からないが・・。)
DSC_5232091201.jpg

こちらはN浜での採集品
かなり小型ではあるが、やはり胞子はアバタケシボウズ型をしていた。これもアバタケシボウズタケということになるだろうか・・?
DSC_5234091201.jpg
※これらの標本撮影にはNikon D300と60mmマクロレンズを使用した。
このような標本撮影で、マクロレンズの性能を最大に引き出すには絞りを絞りすぎても開きすぎてもだめで、このレンズの場合F16くらいで最高のパフォーマンスが得られた。
posted by gajin at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2009年11月29日

久しぶりの遠州灘散策

久しぶりに遠州灘の浜を散策してきた。ほぼ1年ぶりくらいの遠州灘だろうか?
家からは車で3時間ほどの距離だし高速料金も安くなったので、いつでも行けると思っていたのだが・・、実際にはなかなか実行できないでいた。

朝3時起きで家を出発し、夜明けと共にH浜の散策を開始した。
南海上の台風の影響なのか、海は非常に強い波が吹き寄せていたが、浜を歩いている分には強い風もなく、日差しこそ殆ど無かったものの比較的穏やかな天候だった。
DSC_5195091129.jpg

早速ドングリタケの仲間が転がっているのを発見。
ドングリタケの仲間は本当に砂の上に転がっているだけなので、風が吹けばどこにでも転がっていきそうなものであるが、不思議と転がっている場所はいつも同じである。
DSC_5189091129.jpg

ケシボウズの仲間も、そんなに古くはない個体が広範囲に発生していた。
外観はアバタケシボウズタケと良く似ているように見えるが、ひとまわり小型の別種と思われるもので、アバタケシボウズタケに比べると、頭部がやや平べったく、茶色味が強い(この写真ではなぜか茶色っぽく見えないが・・)。
DSC_5191091129.jpg

かつてケシボウズの仲間が大量に発生していたF浜に行ってみると、海浜は大量の砂を被っていた。
10月始めに、ちょうどこの辺りに上陸した台風18号の影響によるものだろう。この状態では、しばらくケシボウズなどの発生は見込めないだろう。
DSC_5204091129.jpg

最後に訪れたN浜では、このようなトベラの生えた環境にコフキクロツチガキと思われるものとケシボウズの仲間が散見された。
DSC_5207091129.jpg

コフキクロツチガキと思われる菌は、必ずこのトベラの樹下に発生している。トベラの落葉の成分に何か特別なものがあって、それと関係しているのだろうか?
このような海岸性のコフキクロツチガキと内陸に見られるコフキクロツチガキが同じものだろうかという疑問も少し湧いてくる。
DSC_5228091129.jpg

ここのケシボウズもH浜のものと同種と思われた。
ただ、H浜でも見られたが、マッチ棒の先ほどのごく小さな個体は、ひょっとすると別種かも分からない。
DSC_5211091129.jpg

昼前になって帰ろうとしていたとき、やはりトベラの木の近くでドングリタケのようなものが目に付いた。
良く見るとそれはドングリタケではなく、久しぶりに見るヒメツチグリの仲間だった。湿度によって開いたり閉じたりするツチグリのような外皮を持つ特異なヒメツチグリの仲間だ。
本種は、昨年、坂本晴雄・糟谷大河 両氏により新産種報告されたヒヨリヒメツチグリ(Geastrum kotlabae)に間違いないだろう。
しばらく見なかったうちにこんな素敵な名前が付いたのだ。
DSC_5213091129.jpg
posted by gajin at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ

2009年11月26日

庭のエノキタケ

最近雨がけっこう降っているせいか庭のエノキタケが随分大きくなってきている。
エノキタケはムクゲの木が大好きなようだ。今年は3本のムクゲの木から発生してきている。

エノキタケが木材を腐朽させるスピードは随分早いようで、この木は昨年たくさんのエノキタケを発生させた木だが、もうかなり腐朽が進んでぼろぼろになってきていて、エノキタケもちょっと小型になったようだ。
R0013941091126.jpg

こちらは、別の木の股になった部分に発生しているもの。
新しく生えてきた場所ではエノキタケのサイズも大きい。
R0013942091126.jpg

エノキタケとアラゲキクラゲがすぐ近くで発生していることはよくある。恐らく木材内部では激しい生存競争が繰り広げられているのだろうが、中には同じ場所で仲良く混じり合って生えているように見えることもある。
R0013945091126.jpg
posted by gajin at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ